感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶうたん
4
山奥の村、新興宗教、毒殺と探偵小説でイメージする要素が揃っており楽しい。でも語り手として著者が頻繁に登場したり、韜晦するところは普通とはちょっと違った印象を持たせる。トリックは小技で大胆さは無いけれど、文章で読ませる感じかしら。時代を感じるのも確かだけれど、顧みられなくなるほど古びてはいない1冊。2022/03/26
ベルディ/みりん
2
先日読んだ『猫は知っていた』と乱歩賞を争った作品だったのですね。 あちらと違って、こちらは語り口にいささか古さを感じさせますが、閉塞的な因習村の風土を味わうにはピッタリでした。こういう作風で読者への挑戦状の如きものがあるのには違和感がありますが、読者に挑戦しても問題なさそうなくらいフェアプレー精神です。半分当たって嬉しい。実現可能か不可能かその狭間にある、いやむしろ宗教と風土を活かしたリアリティのあるトリックと同情の余地のある動機が私には新鮮で、定期的に補充していきたいところ2024/11/10




