内容説明
都会にもっともふさわしい生き方は、独身だ。仕事がフリー・ランスなら、なおいい。しかし、いちばん大事なのは、多彩な異性の友人たちだ。めぐりあう異性たちの誰もが、どこかでかならず元気をくれる。彼らはおたがいに元気をあたえあう。ひとりの魅力的な男性の、離婚ではじまる物語は、社会にひとりで生きるためのテキストだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SOHSA
13
《購入本》角川文庫赤表紙の中では比較的後期の片岡作品。やはりこの頃の片岡ワールドは素晴らしい。携帯もスマホもまだない世界の、人と人との関わりがお互いの会話を通じて絶妙なバランスの中で成立していく様が何とも言えず素敵だ。確かにあの頃、男女のコミュニケーションはそんなふうにして成り立っていた。遠く過ぎていった風景、すでに遥か彼方の景色を片岡作品はいつでも思い出させてくれる。2024/08/31
りんご
4
物語りの中の物語だけど、二十年続いた夫婦の話も登場する。珍しい。この本の主人公は二年で離婚。彼が書いた物語です。2023/02/07
権蔵
1
一つの物語の中に、趣向の違う短篇が散りばめられた、なかなか凝った本。しかもカバーデザインにまで絡めているとは… すごいぞ義男(≧∇≦)2014/08/13
TAC
0
90年読了
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