内容説明
一枚の白い半袖のシャツから、ながく続く恋愛関係のストーリーがはじまる。夏の終り、快晴の日、人のいない海岸、白い半袖のシャツは青い空に舞う。砂の上からそれをひろいあげ、再び身につける彼女の指さきが、ストーリーのドアを開く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
SOHSA
30
《購入本》あとがきに「この小説の季節的な背景は、夏の終わりだ。…夏。素敵な女性。そして海辺。…白い半袖のシャツを見事に着こなすことの出来る、若くして完成の域に達した、安定と余裕のある、したがってその人の性格のぜんたいが、微妙な陰影で常に縁どられている、ひとりの素敵な女性。そのような女性が、夏の終わりの晴天の日の海岸に、ひとりでふと姿を見せるところから、ひとつの長く続く恋愛関係の物語がスタートする。」とあるが、まさにそのとおりの小説。夏にひとり静かに読むのにぴったりの作品だった。2020/08/20
りんご
5
魚座最後の日は3月20日だそうです。この日を誕生日にもつ女性が二人登場します。ひと夏の思いでです2022/05/30
towerofthesun
3
海辺で出会った白い半袖シャツの女性は、数年前に千葉の房総の砂丘で出会った年上の女性だった。そこから主人公と女性は、街の映画館でデニーロとストリープの「恋に落ちて」を途中まで見て(この映画の描写が延々5ページくらい続くのには驚いたが、片岡義男流のあらすじ描写というか着眼点が見えて面白かった)、別れ、東京で再会。女性から借りた車で主人公は鹿児島から北海道を往復する。その間に何人かのウェイトレスと出会い、そしてまた東京へ。小説ともエッセイともとれる、片岡義男ワールド。2026/02/23
meg
2
さくっと読める。軽やかで、さわやかな読了感。2022/10/25
TAC
0
88年読了




