角川文庫<br> アップル・サイダーと彼女

角川文庫
アップル・サイダーと彼女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 245p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041371060
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

473
あぁ、もう登録ないんだ。80年代一世を風靡した片岡作品。赤い背表紙をズラッと本棚に並べて悦に入った日がわたしにもあった。これはエッセイ8割・フィクション2割といったところか。人生の片脚をアメリカに突っ込んだまま(印象)の著者が語るアメリカ。そうか、アップルサイダーは、小さな女の子のお話だったんだ。マイアミ・キーズを読んで憧れたのもこの作品だったのだなぁ。近くまで行ったのに、まだ実現していない、キーズへのドライブ。当時集めた作品の、今はもう半分も残していないが、折に触れての再読を楽しみにしている。2022/08/28

新地学@児童書病発動中

97
片岡さんらしい1冊。小説とエッセイが特に分類されずに収録されているが、不思議な統一感がある。アメリカの文化を紹介したものが多い。70年代の終わりごろの作品で、この時代はアメリカの文化が輝いて見えた。郷愁のベール越しに見るアメリカは何とも魅力的だ。それでもこの本の中で描かれるアメリカ人は、どこか孤独を抱えていて、その点がこの本を味わい深いものにしている。私が大好きなシンガー、ジャニス・ジョプリンの横顔を浮き彫りにする最後のエッセイが好きだ。短い人生を駆け抜けたジャニスの生き様が、胸に迫ってくる。2018/07/30

SOHSA

24
《購入本》久々に片岡義男を読む。79年の作品。ちょうど私が高校を卒業して大学に入った年だ。当時、片岡義男の作品に心酔していた私はこの『アップルサイダーと彼女』も発売後すぐに読んだ。本書はエッセーと短編の小説が集まった構成になっていて、どこから読んでも片岡義男の世界に浸れる愉しさがある。片岡作品はどれも景色の描写が秀逸で風を感じさせてくれる。だから片岡義男には何かを語らせるのではなく、描かせるのがいい。作者の描いた風景の中に、読後、静かに響く余韻がある。読み手はその余韻に心地よく酔いしれる。2015/06/04

だんごや

1
バイク、アメリカ、コーヒー、タバコの煙……。令和になったいま読むと、片岡義男が1980年代前半の日本文化を方向づけたキーパーソンであったことを再認識できます。彼を世に出した角川のパワーもすごかった。もちろんカドカワはいまでもいろいろすごいんですが、日本文化の「芯」に対する影響力はこの時代がピークだと思います。2021/02/05

たくみ

1
結果的に70年代の締めくくりと来る80年代の爛熟を一冊に凝縮している。アメリカ文化を語る記事よりも日本の気候風土に題材をとった記事の方が印象に残る。2015/08/22

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