内容説明
写真通信社社長・星島弘の裏の顔は、武器を世界中の紛争当事者に売る死の商人だった。星島の元に、朝鮮戦争中に、七千五百億円分のダイヤを満載したMIG‐15が、激戦地・鉄原盆地に撃墜されたまま残っているという情報が入る。また、韓国将校から星島に、北朝鮮が開発している特殊爆弾の情報を手に入れ、ヘリ基地を爆破して欲しいという依頼がくる。星島は北朝鮮へと潜入し工作を始めるが、北朝鮮軍、韓国軍、入り乱れた戦いへと進展し…。朝鮮半島を舞台に繰り広げられる、激しき戦い。「ウェポン・ハンター」シリーズ第2弾。
感想・レビュー
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ニミッツクラス
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ウェポン・ハンターの2作目で、88年ソウル五輪より数年前の半島38度線界隈が舞台。前作に於いて失った恋人の復讐を果たした主人公星島は“死の商人”の影のオーナーとなっている。好評だった70年からの「ハイウェイ・ハンター・シリーズ」以来久しぶりのハンターものだが、本作は前作で一息ついてしまったせいか、著者の作品としては中弛みの感を拭えない。また、同時期に渾身の「アスファルトの虎」シリーズを書いているので、本作まで手を回す余裕が無かったのだとも思う。朝鮮戦争に絡む50kgものダイヤの行方は如何に。★★★☆☆☆2013/02/12
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