内容説明
朝焼けのサヴァンナで、チーターを観察する一人の女性がいた。少島恵美子。通称エミー。かつて国際秘密組織スプロで、日本支部のエースとして名を馳せていた。そのエミーが、国際的テロリスト・カルロフが逮捕されたことにより、美しき殺人機械として蘇えった!今回の任務は、立進党党首・南部春生の五百億円を奪うことにある。この金は、悪事が露見するのを恐れた南部が、カルロフの抹殺を依頼するために、自分が理事長を務める信用金庫を計画倒産させ、税金で穴埋めさせた汚い金であった―。サディスティックなほどに美しい、女豹の肢体が血の海に映える。大藪ファン待望の、本格ハードアクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
一式隼
2
再読。何年も前、文庫が出た時の初読みでは「なんかパワーダウンかなぁ」と感じたが、何年も時間が空いて読み返してみると、伊達邦彦が出ない分、しっかり恵美子の物語に着地できているし、スプロの壊滅事件の過去も、簡潔にうまく説明され問題ないし、前2作とばしてコレ単品の鑑賞も、十分面白いのでは、と高評価。やっぱり恵美子は強くて魅力的。女性のアクション好きの読者がいきなりコレ読んだ感想、聞いてみたい。辰巳四郎先生の表紙はやっぱカッコイイなぁ。前半使用銃器はザウエル7・65ミリ拳銃、シュマイザーMP38短機関銃。★3.92020/05/16
じぇいみー♂(*´д`*)σ
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ハードボイルド大薮・女豹シリーズ三部作読了した。何十年ぶりかで大薮読んだがやっぱ時代錯誤感が.....あたりまえだが(笑) 共通してるのは展開がこの辺は皆同じだがクライマックスからの脱落感が直下型。 まぁ当分はいいかな~ 2015/02/09