感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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兎追ふこともなかりき故里の銭湯地獄の壁の絵の山/義肢村の義肢となる木に来てとまる鵙より遠く行くこともなし/干鱈裂く女を母と呼びながら大正五十四年も暮れむ/うらがはにひつそりと毛の生えてゐむ柱時計のソプラノの鳩(『田園に死す』より) 映画を観たので。だいぶ寺山酔いしました。しばらく寺山はいいです2020/01/22
aki
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早熟の天才としかいえない。2017/01/01
まるか
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ISBNなし 緑 315-1
澤水月
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930604
bibi‐nyan
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戦後の埃っぽい時代。父と結びつく故郷の昏い農家の記憶と合わさったそれらがやがてソビエトの灰色の風景、哲学への憧れとなったのか、そんな歌集。当時の青年たちがなにに憧れたのかが垣間見える気がします。 「田園に死す」からは農村の昏さとコミュニズム学から日本の民俗感が立ち上がり、地獄と地続きのような現世が詠まれていく。それはいわば、日本の原風景ともいえるのではないでしょうか。2023/02/09
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