内容説明
野々宮敬介は去年の3月、大学を卒業して、国家試験を受けたばかり、医局では1年生のペいペいである。外科の医局に入って手術に立ち会ったとはいえ、ほとんどが見学で、たまに手伝いをしても創口を鉤で開いているだけの「鉤持ち」である。その敬介がこともあろうに伊豆の富士浜の町立病院に医長として出張を命じられたのである。「大丈夫でしょうか、僕はまだ虫垂炎の手術さえ…。骨折の患者さんが来たらどうしましょう、折れていたら」「まっ、医者がいないよりいいだろう。景色はいいし、魚はうまいし、給料も出る」などとおだてられ、速成で特攻隊のように送り出された敬介、しかし、これでもれっきとした赴任である。敬介は少し自慢であった。そして春の伊豆の海は明るく、気怠げだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
美雀(みすず)
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大学病院から伊豆の町立病院に赴任した若い医者。田舎ならではの事情に巻き込まれながら、こつこつ医療活動する。爽やか青春ものとは違うけど、くすくす笑える。頑張れ若先生!と思わず応援。2014/04/14
ナジィ
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著者の医師としての駆け出し時期の自伝的小説なのかな?肩肘張らず読める本です。後半も楽しみ!2015/02/24
くろわっさん
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どうもこの作家さんの登場人物は器が小さいというか、 見栄っ張りな人が多く出てくる。 時代背景なのかなぁ。 それにしても主人公はモテモテ。 田舎で仕事してみたい。 上巻なのでこれからです。2013/04/22




