出版社内容情報
筒井 康隆[ツツイ ヤスタカ]
著・文・その他
角川書店装丁室 鈴木久美[カドカワショテンソウテイシツ スズキクミ]
著・文・その他
内容説明
タマタマが風呂の排水口に吸い込まれたら、突然家に現れた弁天さまに迫られたら、ませた女子中学生に性教育を行なったら。その結末は…とてもここには書けません。男と女、男と神様、時には男と機械の間ですら交される、無限の可能性と歓喜に満ち、嫌らしくも面白おかしく、しかも滑稽にして神聖で、猥褒だが奥床しい行為。人間の過剰な「性」を描く悲喜劇の数々。新発掘短篇「睡魔の夏」も収録。
著者等紹介
筒井康隆[ツツイヤスタカ]
1934年大阪生まれ。同志社大学文学部卒業。主な作品に『虚人たち』(泉鏡花文学賞)『夢の木坂分岐点』(谷崎潤一郎賞)『朝のガスパール』(日本SF大賞)『ヨッパ谷への降下』(川端康成文学賞)『わたしのグランパ』(読売文学賞)などがある。近年は、映画、演劇、テレビドラマなどにも出演、役者としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミッフー
102
14のエロ短編小説。筒井氏は僕が学生の頃「時をかける少女」ヒットで以前から存じているが読むのは初めて✨一番吹き出して笑ったのは「郵性省」その他下半身に響く秀作は「泣き語り性教育」「陰脳録」「オナンの末裔」。エロ小説は男女の淫乱な絡みを題材も良いけれど、個人的には男性自慰を題材にした小説や排泄(デカい方)題材にしたお下品極まりない小説の方が寧ろ好きだ😍 ただ今回残念だったのは、エロなのかSFなのか喜劇なのか、その辺がイマイチ極められてなく焦点ボケしたような💦筒井氏の多才さが裏目になったような気もする🤔2019/03/07
優希
76
これはいい意味で酷いですね。エログロナンセンス炸裂です。もっと言ってしまえばエロ小説です。スラップスティックと卑猥さが混じっていますが、陰湿な感じはなく、カラッとしているので女性でも抵抗なく読めると思いました。2015/11/16
GAKU
57
リビドー短篇集とあるように、性に関するというか、エロばかり集めた1冊。さすがの筒井さん、笑わせてくれます。特に私は表題の「陰脳録」と「弁天さま」が、お気に入りです。筒井さんファンの方にはお薦めの短篇集!2017/07/23
北風
44
ツツイさんのエロドタバタをまとめた短編集。これという作品は少ないですが、「泣き語り性教育」には笑いころげました。すべて会話だけで話を成立させてるのが素晴らしいですね!!2015/08/09
鱒子
38
短編集で全ての話が艶笑譚、さすが!!どの話もエロ+笑いがたっぷりです。筒井さんは、やっぱりヒドイ(^◇^;) そしてスゴイのです!(´ω`)2017/08/07