角川文庫
幽霊座

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  • サイズ 文庫判/ページ数 310p
  • 商品コード 9784041304105
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

林 一歩

33
派手さはないが安心して楽しめる金田一モノ中編集。「鴉」がお気に入り。2013/05/08

Kouro-hou

31
金田一モノ中篇集。表題作(1952)は『悪魔が来りて笛を吹く』の裏連載で歌舞伎座を舞台にしたモノ。登場人物が金田一さんの学生時代の友人だったり、学生時代の話があったり、「本陣」前の探偵活動の話があったりと金田一年表の重要なピースになる作品。陰惨な内容ですが爽やかな読後感です。「鴉」ではまた磯川警部に休暇と称して迷宮入り事件に突っ込まされるw「トランプ台上の首」はメインは首の無い死体トリックの変形なるも、惣菜屋さんが品に洋食を取り入れて新興アパートを屋台(ボート)で売り歩く風景の方が印象に残っていたりする。2016/01/04

HANA

30
「幽霊座」「鴉」「トランプ台上の首」の三篇が収録。20年近くぶりに再読したのであるが、流石にストーリー、トリック共に忘れていて、新鮮な気持ちで読むことが出来た。「幽霊座」は伝統芸能と密室、「鴉」は岡山物で「トランプ台上の首」は東京を扱っており、バランスが取れた一冊だと思った。雰囲気的に一番なのは「鴉」、トリック的には「トランプ台上の首」が面白かったかな。そういえば昔「幽霊座」のメイントリックを読んで、しばらくソレが落ちていると気味が悪かった事を思い出した。2012/07/18

みみずく

28
表題作他2編収録。「幽霊座」は歌舞伎の舞台上で起きた失踪事件が発端となっていて、そのトリックも、「舞台本番中に消えてしまう」という効果もどちらかというと派手な印象。しかし、その事件の背景はなんとも暗くやるせない。「鴉」は最初の磯川警部のはしゃぎぶりを微笑ましく読んでいたら、一転…という感じ。中編だったけれど長編で珠生ら4人のそれぞれの葛藤やらなにかをじっくり読んでみたいなと思わされた。そしていろんな版で横溝本を集めていることによる結果、「トランプ台の上の首」とは3回目の遭遇。縁が深いのかな。2015/06/25

アーチャー

27
金田一耕助を主人公とした短編集。表題作ほか「鴉」「トランプ台上の首」を収録。どれも趣向が凝らされていて読み応えもあるし、内容も充実した面白さだと思います。ただ表題作における事件の真相はかなり陰惨で、安易におススメとは言えませんが、それを承知&覚悟のうえなら、おススメしておきますよ。2016/03/27

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