感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばう
60
先日久しぶりにNHKで星新一さんのドラマを観たらその話をもう一度読みたくなって引っ張り出してきました。若い頃は単純に面白いと思って読んでいた星新一作品、歳を重ねた今読むと何だか恐ろしい話、というイメージの方が強くなってます。「もし〜だったら」がいっぱい詰まった話が全部で17篇もあるのに退屈しないで読み切れるところに星新一さんの凄さを感じました。2024/08/31
しゅわ
51
勝手に星さん再読祭り第38弾は奇妙な運命に翻弄される男達を描いたショートショート集です。「改善」は人生の岐路について考えさせられます。謎の存在!?ブルギさんになった男を描いた「もてなし」は二ヶ月前の男に脱帽。実は10ヶ月の間にもうひとりぐらいいたりして!? 「あと五十日」は淡々と進むように見えてこのオチ化。たしかに一回も言ってない。その後を考えると妄想が止まりません。「包み」は登場する絵を観てみたい! 推理小説好きとしては真相を考えてしまう「住む人」最後のネーミングがセンスありますね♪2015/08/10
Lee Dragon
41
「向上」がデスノートっぽかった。いつも思うが短い中にオチをつけれるなと思う。会社名や値段は一切出てこない作風のため、時代を超えても全く色褪せない面白さ。人間の欲をよく描写しています。2016/11/21
りくお
7
星新一、三冊目。平易で読みやすく、どれもユニークな発想に富んでいて、それでいてサスペンスフルなところがこの人の面白さだと思う。2019/05/06
MIKETOM
6
表題作の「地球から来た男」はどうも星らしいキレがイマイチ。オチもこんなもんか~って感じだしね。ところが、それ以外の作品はけっこうレベル高い。どういうこと?(笑)ま、いかにも星っぽいSF的なタイトルの作品がそれしかなかったってのが真相だろうけどね。「包み」はなかなか。これで描かれた作品を見てみたい。こんなイマジネーション・グッズ俺も欲しいな。「密会」いかにもありそうな…。俺は毎日が夜勤だけどもしかして女房がこれをやってるんでは…(笑)「改善」なんだかんだ言ってこのラスト。結局ここに落ち着いていくんだろうな。2018/09/02