出版社内容情報
歌と涙で生きる力がわいてくる!
希望を与えてくれたのはいつも歌謡曲だった。マスコミの底辺から、レコード会社専属の作詞家へ。ロマンを語り夢を抱いた昭和三十年代。激動の昭和を人生と歌謡曲で綴る、NHK「ラジオ深夜便」」のコーナーの書籍化。
内容説明
昭和30年代、豊かな石原慎太郎・裕次郎兄弟を唖然として眺めながら、ストリップ評論や業界紙の安い仕事を得る、赤貧の日々。しかしいつしか時代の激動に取り込まれ、マスコミの底辺から、レコード会社専属の作詞家となった五木。美智子妃の歌詞を掲載するレコードのB面の歌詞を書くなかで、自分の表現を志す気持ちが芽生えてゆく―。作家として新人賞を受賞するまで、格闘激動の日々にも、歌謡曲があった。
目次
第1章 貧しさと希望の愛唱歌(昭和三十年代の学生は、みんな貧乏だった;配達をしながら聴いた、いづみやチエミ ほか)
第2章 凄春漂流の伴走歌(明るい時代を映した『南国土佐を後にして』;可能性を求めて彷徨う日々 ほか)
第3章 追い風と共に聴く応援歌(活気あふれるコマーシャルソング業界;脱サラしてフリーライターへ ほか)
第4章 光と闇の時代歌(幸せの予感あふれるヒットソング;他人事だった東京オリンピック ほか)
第5章 荒野への旅立ちの歌(外国へ行ってみたい;旅へ導いた詩人歌手 ほか)
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年福岡県生まれ。『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、『青春の門 筑豊篇』ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞。81年より一時休筆して京都の龍谷大学に聴講生として通学。ニューヨークで刊行された英文版『TARIKI』が2001年度ブック・オブ・ザ・イヤー(スピリチュアル部門)に。同年、菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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