角川文庫<br> 息の発見

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角川文庫
息の発見

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  • サイズ 文庫判/ページ数 266p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041294420
  • NDC分類 498.3
  • Cコード C0195

内容説明

「いちばんよいのは、音もしなければ、滞りもなく、呼吸していることを忘れている状態です」。日本人は、物質的な恍惚を求めるあまり、息を疎かにしている。たった一回の息が、全身のすみずみまで運搬される。意識を向け、息を調え、吸った息を活かせば、健康や生活を管理することも可能だ。禅僧として長年をかけ、息づかいを体得してきた文学者と、仏教徒である作家が、呼吸による心身のコンディション維持を語り尽くす。

目次

第1章 息の力
第2章 ブッダの息の教え
第3章 いのちをあやつる息のふしぎ
第4章 東洋の息、西洋の息
第5章 禅的呼吸法へのいざない
第6章 食と健康と呼吸法
第7章 呼吸革命への道

著者等紹介

五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年福岡県生まれ。『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、『青春の門筑豊篇』ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞。81年より一時休筆して京都の龍谷大学に聴講生として通学。ニューヨークで刊行された英文版『TARIKI』が2001年度ブック・オブ・ザ・イヤー(スピリチュアル部門)に。同年、菊池寛賞を受賞

玄侑宗久[ゲンユウソウキュウ]
1956年福島県三春町生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒。さまざまな職業を経て、天龍寺専門道場に入門。その後、生家である福島県の福聚寺に戻る。2000年『水の舳先』で芥川賞候補、01年『中陰の花』で同賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じゃんけん

1
”生きづらさは息づらさ”はなるほどと思った、意識しないと呼吸は浅くなりがちなんだよね、腹式呼吸など中々続けるのは難しい。最近で言えばロングブレスなんかも同じ類なのかもと思った。2014/07/21

あとむ

1
普段何気なくしている息の大切さ面白さを対談形式で進めていく。話しが仏教、医学、ヨガなど幅広く取り上げているがわかりやすいので読みやすい。息を題材にしてるので考えやすく、今まで知らなかった分野のことを知れるので、ためになる一冊だ。2014/02/06

monotony

1
作家と禅僧の息に関する対談。少し本題からは脱線している感じもしたが、7章の対談は面白い。病院は病気を診るところではなく病気を作らないところにすべき。老眼を衰えと考えるのではなく、年齢に応じた変化と考える。いい年して細かいこと気にしてんじゃねぇ!ってかんじ。この考え方好きです。2013/05/02

とし

1
五木寛之と、作家で禅僧である玄侑宗久が、息について対談するという、呼吸法研究中の私にとってウハウハな内容。色んな本読んでても、やはり仏教的、禅的なところに言及しているものが非常に多い。日本人の呼吸、という事であれば、最終的にここに行き着くのであろうか。大事なのは、「吐いて、吸って」という、日常の一呼吸一呼吸を大切にする事。このような結びで終わるこの本は、呼吸のあり方に留まらず、その心構え、ひいては死生観、生き方の心構えを示してくれる。まさに、「長生きは長息」を地でいく一冊だ。2013/01/05

としき

0
最近、呼吸とか睡眠というテーマに敏感に反応する。無意識の世界、自覚のない世界だが、この二つは命の根源とも言える生命維持装置なのだ。睡眠については、食欲・性欲同様の欲望だが呼吸はそうではない。死なない限り与え続けられるものと思っているが、これを意識のなかにコントロール出来るようになれば肉体的にも精神的にもプラス作用が働くようになる。この本では禅問答のように書かれているが、実際にこれという決まった呼吸方法があるわけではない。そこは各自が体験のなかで自分なりの”息”のコツを探していかなければならない。2015/11/30

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