内容説明
「悲しいではないか」かつて明治の青年たちは、顔を合わせるとこう挨拶したという。「悲しいではないか」、悲しみを知っている人間だけが、本当の喜びを知ることができる。「歓ぶ」「悲む」「笑う」「飾る」「占う」「買う」「歌う」「想う」―。日々の感情の起伏の中にこそ生きる真実がひそんでいます。常に時代を予感し、人の「心と体」について深く洞察する、日本を代表する作家からあなたへ、元気と勇気が出るメッセージ。
目次
1章 歓ぶ(よろこぶ)
2章 惑う(まどう)
3章 悲む(かなしむ)
4章 買う(かう)
5章 喋る(しゃべる)
6章 飾る(かざる)
7章 知る(しる)
8章 占う(うらなう)
9章 働く(はたらく)
10章 歌う(うたう)
11章 笑う(わらう)
12章 想う(おもう)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
150
本当は、文明が進むにつれて仕事を早く切り上げて、本を読んだり、花を育てたり、絵を見たり、ものを書いたりしながら、人生の収穫期を味わうべきなのです。…なぜ現代人は暗さを恐れ、悲しみを嫌い、涙を避け、皆が明るく愉快であることを求めるのでしょうか。悲しさから逃げてはいけない。戸惑った人しか気づかないことがある。…見てから知るべきである。知ったのちに見ようとしない方がいい。そしてまた見て、そして知る。その繰り返しが大事。…本当の喜びを知る人は、深い悲しみも知っている。それは、闇が訪れないと咲かない朝顔のようです。2021/07/17
i-miya
54
2014.02.05(01/18)(つづき)五木寛之著。 02/03 (P009) ◎歓ぶ。 悪女に魅せられる男性。 ひとつ、チャーミングな部分、あればいい。 すべてを消し去る、悪女の部分。 2014/02/05
i-miya
51
2013.11.19(2013.11.19)(再読)五木寛之著。2013.11.18 (著者メッセージ) 「神は細部に宿る」といいます。 生きていくための思想というよりも、「生きるヒント」。 親鸞という天才的な宗教思想家でさえ、自分のだめさ加減を徹底的に自覚することから、大きな生命の流れを確信するという道を経て、導かれました。 暮らしの中に、ほんのちょっとした悦びでした。 (解説=岡田幸四郎) 虚実というより、往還、つまり、両者の間を運動する、移動をする、「思いがけない真実をものにする」 2013/11/19
i-miya
50
2013.12.27(12/18)(つづき)五木寛之著。12/27 (p278) (解説=岡田幸四郎、つづき)(しゃべる) (1)数日前ロシアから帰国した。(2)そこでの体験をしゃべる。 (3)室町時代、蓮如の話に急転。 (4)蓮如としゃべるパート。 (5)イタリア人の聖人の話。(6)戦時中の思い出。(7)再びロシアへ。 あくまで「思いつくままに」というライヴ性を強調しつつリアリティの土台を固めていく。 2013/12/27
智湖@ベルばら同盟副会長
39
「人間は泣きながら生まれてきて、重い重い宿命を背負いながら、それをはね返し生きている。これ以上、その人間に何を要求するだろうか。(中略)どの人間も皆んなそのように与えられた生命というものを必死で戦って生きてきたひとりの戦士なのです。(中略)生存していること、この世に存在していること、このことで人間は尊敬されなければならないし、全ての人は自分を肯定出来る。余力があれば世の為、人の為にも働けるに違いない。今はただ、生きて、こうして暮らしていることだけでも自分を認めてやろうではないか、と。そこから本当に→2025/07/31
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