角川文庫<br> 白鳥の王子 ヤマトタケル―東征の巻〈下〉

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角川文庫
白鳥の王子 ヤマトタケル―東征の巻〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041268612
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

大和に残してきた弟橘媛を想い、女人を近づけないと決意していた倭建だったが、宮簀媛の誘惑には抗しきれず、次第にその虜となっていく。東征の任務を忘れ、尾張にとどまる建に、大和は疑いの目を向ける。建の危機に気づいた弟橘媛は、建を宮簀媛の魔性から解き放つべく、巫女として尾張に下った。弟橘媛は果たして建を救うことができるのか?一方、大和では、大王妃・八坂入媛や謀臣・物部十千根が、建を陥れようと奸計を巡らしていた。英雄ヤマトタケルの生涯を描く壮大な古代ロマン、待望の第三弾の文庫化。

著者等紹介

黒岩重吾[クロイワジュウゴ]
1924年大阪生まれ。同志社大卒。1961年、『背徳のメス』により第44回直木賞受賞。社会派現代小説の他、『天の川の太陽』(吉川英治文学賞)や『落日の王子蘇我入鹿』など古代史ものにも力作が多く、1992年第40回菊池寛賞を受賞
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感想・レビュー

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hrmt

27
弟橘媛が東国へ追って行く事で、宮簀媛の魔性をようやく退けた倭建はやっと東へ足を向ける。東征の巻なのに、女の情念や独占欲との戦いで終わってしまうのか⁈とやきもきしました(^^;)wikiってみた宮簀媛とは随分違うのが気になりますが…面白かったですけどね。武勇の王子から戦わずして勝つ事へと意識が変わってきて人間の器が更に大きくなり、父王から大伴武日とその軍を引き上げられたにも拘らず東の国々の首長からの信頼を得、これじゃ益々父王には怖れられるよな〜とこの先が案じられます。いっそ反旗を翻したら良かったんじゃない⁈2019/04/01

11
尾張から静岡へ向かう倭建一行。尾張の宮簀媛は自分にはなじみのある神様。なのに恐ろしい力を使う魔性の女性に描かれていて悲しかった。神話をモチーフにした物語なので、ほかの地方にも同様のことはあっただろうが、残念な思いがした。今作の作者の筆力はとくにすばらしく一巻と比べると、倭建の武術・人格の成長がはっきりとわかる。静岡で大勝し、明るく終わったが、次は結末を知っている。終焉にも宮簀媛が深く関わるはずだが、どんな描かれ方をしているのだろう。それでも読まなければいけない。2017/10/30

kiiseegen

8
東征、下巻は、草薙剣ゆかりの焼津まで。愈々、次巻が最終。結果は周知だが、黒岩版、倭建の結末は如何に...。2019/12/08

紫暗

1
自分と同じような境遇の敵王子を思いやるほど成長した主人公ヤマトタケルにますます魅力を感じます。父王の陰謀で引き離されそうになった部下が毒を飲んでまで王子の元に残ろうとする様は圧巻でした。ここからは話が暗くなっていくとわかっているだけに、魅力を増す登場人物に入れ込んでしまうのが恐いくらいです。残り一冊、ヤマトタケルの人生を見届けたいと思います。2011/09/22

yuki

1
東征がどれほど辛いものか厳しいものか、伝わってくる。ヤマトタケルの征夷大将軍としての成長がすごいと思った。2009/08/03

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