角川文庫<br> 恋愛論

角川文庫
恋愛論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 192p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041250075
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

17
淳之介さんはロマンティストでいらっしゃったのだなという印象を受けた。精神と肉欲の間のせめぎあい。それにプラス作家としての冷徹ともいえる興味、といったところか。2013/02/19

双海(ふたみ)

14
恋愛論ばかり読んで恋愛しないというのもなんだかなぁと思わなくもない・・・。2014/09/18

nobody

8
〈奥ゆかしさ〉という日本的美徳。逆用すると中身がないのをいかにもありそうに見せかける虚仮威しに利用でき、この手の物書きが専ら多い。しかもテーマが恋愛ということも手伝い、読者は達人・吉行の秘術に与ろうと、青木雄二に金儲けの裏技を求めるように期待するのだが、老舗ラーメン店が秘伝のタレを簡単に明かさないのと同様、吉行も安売りはしない。しかしまあ吉行も立花隆と同じメンタリティで、性の開放論者は不感症、成熟した女性には強姦願望があるなど、ちっとも新しくはない。作家らしく文学作品を引いてみたりするものの、後半になると2022/11/05

馬場貴生

3
恋愛についてと言うよりも、性についての方が印象に残る。初版が昭和48年とあるから、その当時の風俗や文化が興味深い。しかし、基本的に男は変わらんものだな。と思う。だが、当時の女性は今よりも多少ロマンチックだった様子。読みながら「俺は昭和48年の恋愛論を読んで、どうなるつもりだろう」と数回は思った。2013/01/25

読書三餘

2
瓢箪から駒、ではないが、軽快な彼の世俗に寄る語りからは、リラックスしつつも不思議とマジメに読み入っている自分が用意される。酒場で聞くような、人情のなかに顔を出す機微なる風情。煙草や香水がただよう。 引用すべきは、~恋する男女は常にエゴイストである。この点に「恋」と「愛」との大きな違いを私は見る(――後略)~であろう。 よって、後半の〈愛〉から〈花火〉を本論の味噌としたい。2021/07/10

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