出版社内容情報
――樟脳の匂い。それは僕にとって、大事な死者の忘れ形見だった。
その村では人が死ぬと、霊は徐々に若返り、やがて赤子に戻る。死者が女なら「初髪下ろし」の儀式を行い、成仏を促すという。
将来に悩む美大生・洞口航は、漆掻きのアルバイトの面接を受けた。謎めいた女性に採用されて山村に向かったものの、到着するなり思いもかけぬ事態に遭遇する。集落の長に「初髪下ろし」の役目を押しつけられたその夜から、不穏な影が身辺に忍び寄る。
「お前、このままだと死ぬぞ」
怯える航を見かねた漆掻きの親方が明かしたのは、村が隠してきた想像を絶する闇だった。
【目次】
第一章 匂いのある女
第二章 重なり合う女
第三章 忍び寄る女
第四章 すすり泣く女
終章 重なりゆく女
内容説明
その村では人が死ぬと、霊は徐々に若返り、やがて赤子に戻る。死者が女なら「初髪下ろし」の儀式を行い、成仏を促すという。将来に悩む美大生・洞口航は、漆掻きのアルバイトの面接を受けた。謎めいた女性に採用されて山村に向かったものの、到着するなり思いもかけぬ事態に遭遇する。集落の長に「初髪下ろし」の役目を押しつけられたその夜から、不穏な影が身近に忍び寄る。「お前、このままだと死ぬぞ」怯える航を見かねた漆掻きの親方が明かしたのは、村が隠してきた想像を絶する闇だった。圧巻の語りの力と没入感、ミステリ&ホラー界に驚異の新鋭現る。第46回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 大賞&読者賞W受賞作。
著者等紹介
水沢文尾[ミズサワフミオ]
1974年神奈川県生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。北京電影学院撮影科修士修了。2026年「初髪下ろし」で第46回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉および〈読者賞〉を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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