出版社内容情報
「これは、わたしが小学校の、高学年だった頃の話です」――少女が雑誌に投稿した、ある家族を襲った不気味な怪異の記録。悪化していく一方の父の怪我、何者かに乗っ取られ不気味な笑い声をあげる妹。そして親類たちの死。霊能者“マツシタサヤ”によって怪異は鎮められ、記録は締めくくられる。だが、この投稿を皮切りに、マツシタサヤを巡る不可解な記録が世に溢れはじめ……(澤村伊智「サヤさん」)。 同窓会をきっかけに、故郷の実家に泊まることになった「私」。すでに実家には誰も住んでおらず、何も無い家に過ぎないはずなのに、「私」以外の何者かの気配が段々と濃くなっていく。鳥籠の中で邪悪な笑みをたたえた阿弥陀如来像、座敷の蒲団の中で蠢くモノ、そして――。忌まわしい記憶とともに、何かが迫ってくる(三津田信三「何も無い家」)。ホラー界を牽引する三津田信三が、屈指のホラー小説の名手六人それぞれに相応しいテーマで「自分が最も怖いと思う怪談を」と依頼して編まれた戦慄のアンソロジー。
【目次】
まえがき
澤村伊智「サヤさん」
加門七海「貝田川」
名梁和泉「燃頭のいた町」
菊地秀行「旅の武士」
霜島ケイ「魔々」
福澤徹三「会社奇譚」
三津田信三「何も無い家」
あとがき
内容説明
「最も怖いと思う怪談を書いてください」。洋の東西を問わず恐怖譚を愛してやまない三津田信三の依頼に、日本屈指のホラー小説の名手が寄せた7篇。澤村伊智×霊能者、加門七海×実話系、名梁和泉×異界系、菊地秀行×時代劇、霜島ケイ×民俗学、福澤徹三×会社系、三津田信三×建物系。怖さに一切妥協なし。各々が独自のテーマで紡ぎだす圧倒的な恐怖の競演に瞠目する。現実世界の輪郭が不穏に歪みだす戦慄のアンソロジー。
著者等紹介
加門七海[カモンナナミ]
東京都墨田区生まれ。美術館学芸員を経て、1992年『人丸調伏令』でデビュー。オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、作品にもそれらの知識が反映されている
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者を経て、82年『魔界都市〈新宿〉』でデビュー。85年『魔界行』がベストセラーとなる。以後、SF、ホラー、ファンタジー、伝奇など幅広いジャンルで活躍。数多くのシリーズを手掛け、多くの作品が映像化された
澤村伊智[サワムライチ]
1979年大阪府生まれ。2015年に「ぼぎわんが、来る」(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回ホラー小説大賞〈大賞〉を受賞。19年、「学校は死の匂い」(角川ホラー文庫『などらきの首』所収)で、第72回日本推理作家協会賞短編部門を受賞
霜島ケイ[シモジマケイ]
大阪生まれ。『出てこい!ユーレイ三兄弟』でデビュー。ファンタジーとホラーのジャンルで活躍。「霜島けい」の別名義がある
名梁和泉[ナバリイズミ]
1970年東京都生まれ。明治大学卒業。現在、会社員。2015年、『二階の王』で第22回日本ホラー小説大賞〈優秀賞〉を受賞し、デビュー
福澤徹三[フクザワテツゾウ]
1962年福岡県生まれ。デザイナー、コピーライター、専門学校講師を経て作家活動に入る。2008年『すじぼり』(角川文庫)で第10回大藪春彦賞を受賞。ホラー、怪談実話、クライムノベル、警察小説など幅広いジャンルで執筆
三津田信三[ミツダシンゾウ]
奈良県出身。編集者をへて、2001年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。10年『水魑の如き沈むもの』で第10回本格ミステリ大賞を受賞。16年『のぞきめ』が映画化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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