雨音

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041169889
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「その不謹慎な美しさを、ぼくは愛していた」

世界に降り注ぐ、雨音のような銃声と、銃声のような雨音。
残された銃弾に導かれて、僕は彼女に出会った。

「この映画は、だれかを救うことになるのだろうか?」

スミヒコは映画同好会〈幻燈〉の仲間たちとともに、いつか自分の映画を撮ることを夢見ていた。しかし、彼らの大学を突然の銃乱射事件が襲う。穏やかなキャンパスを戦場に変えた理不尽な殺戮は〈痩せ烏〉と呼ばれる正体不明の銃撃犯の死亡をもって幕を閉じた。後輩たちの命を奪い、親友に二度と立ちあがれない重傷を負わせた事件のドキュメンタリー映画をつくることを決意したスミヒコの前に、ベニと名乗る謎の女性が現れる。「死はいつも、すぐそばにある。――戦争は、すでにはじまっている」そう告げる彼女に危うさを感じながらも、スミヒコは心惹かれていく。

装画/今井喬裕
装幀/二見亜矢子


【目次】

内容説明

スミヒコは映画同好会〈幻燈〉の仲間たちとともに、いつか自分の映画を撮ることを夢見ていた。しかし、彼らの大学を突然の銃乱射事件が襲う。穏やかなキャンパスを戦場に変えた理不尽な殺戮は〈痩せ烏〉と呼ばれる正体不明の銃撃犯の死亡をもって幕を閉じた。後輩たちの命を奪い、親友に二度と立ちあがれない重傷を負わせた事件のドキュメンタリー映画をつくることを決意したスミヒコの前に、ベニと名乗る謎の女性が現れる。「死はいつも、すぐそばにある。―戦争は、すでにはじまっている」そう告げる彼女に危うさを感じながらも、スミヒコは心惹かれていく。

著者等紹介

久永実木彦[ヒサナガミキヒコ]
東京都出身。2017年、「七十四秒の旋律と孤独」で第8回創元SF短編賞を受賞しデビュー。24年、「わたしたちの怪獣」で第55回星雲賞日本短編部門を、25年、「黒い安息の日々」で第78回日本推理作家協会賞短編部門を受賞するなど注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

rosetta

25
★★★☆☆残念ながらこの作家さん新作を読む度につまらなくなっていくなぁ。東京区内の片隅にある私立大学に侵入したペストマスクの男による銃乱射事件。映画サークルで唯一生き残ったぼくはドキュメンタリーを記録しようとするが偶々出会ったベニに惹かれていく。銃乱射事件こそあり得ないかも知れないが小説としては問題なく受け入れられる。それよりも14年間閉じ込められて育ったベニの世間知らずぶりの方が作り物っぽくて嘘くさい。ドキュメンタリー作りのパートはどうにか納得できるにしても、ベニとの逃避行はどうにも⋯次回作に期待したい2026/04/15

ハルめめ

18
大学で起きた銃乱射事件。映画同好会の仲間を失ったスミヒコとキミドリの前にベニという女性が現れる。少し現実離れの設定のように感じたけれど、被害者やその家族などのセリフに心が苦しくなって泣いた。加害者を擁護することは決してないが、社会の理不尽さを感じたりもする。それなりに面白く読んだ。2026/05/24

nori

8
大学での突然の銃乱射事件。穏やかなキャンパスを戦場に変えた理不尽な殺戮は〈痩せ烏〉と呼ばれる正体不明の銃撃犯の死亡で幕を閉じた。映画同好会のスミヒコは後輩たちの命を奪い、親友に二度と立ちあがれない重傷を負わせたこの事件をドキュメンタリー映画として作成しようとする。そんな中、ベニと名乗る美貌の女性が現れた。軟禁されているベニの謎、痩せ鴉との関係性が徐々に明らかになってゆくのだが、スミヒコの意識の中ではあの銃弾の乱射音が雨音の如く響き続ける…。っていうお話。分かったような分からないような…😅2026/04/30

沙智

8
映画サークルの学生達の穏やかな会話のひと時から一転、事件の顛末が無機質に記される冒頭がまず強烈だった。明日、事件や事故に巻き込まれて死んでしまう人達も、今この瞬間は自分が死ぬことなんて想像だにせず生きている。その事実がふとした時に恐ろしくなる。私達はこの残酷な世界でどのように生きるのか。ベニと過ごした日々はスミヒコに何を残したのか。黒く閉ざされた世界に射したか細い光のような小説だった。2026/01/26

ともりぶ

6
銃乱射事件で生き残った学生たちの話と思いきや。病んでるな…。館林がどこからわいてくるのか謎。2026/03/20

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