出版社内容情報
大正14年新世界。中学生の朔哉は母譲りの美貌でもてはやされているが、
“見世物”のようで不満を抱いていた。ある日、遊園地「ルナパーク」の跡地に行くとなぜか眩い光を発して蘇っている。
その日から奇妙なことが起こって――
横溝正史ミステリ&ホラー大賞三冠作家による、新たな恐怖と悲哀
【目次】
内容説明
大正十四年。大阪新世界にあるカフェの息子・織辺朔哉は、遊園地ルナパークで亡くなった姉に対する悲しみの中で生活していた。朔哉は天性の美貌から学校でもてはやされているが、金持ちが多い同級生に見世物扱いされているようで不満であった。ある日、東京からの転校生・青路に誘われ閉園したルナパークの跡地に行くと、なぜか眩い光を発して園が蘇っている。それから奇妙なことが起こる。身体から生えてくる花、突然どこからか聞こえてくる歪な音楽、朔哉の前に現れる金色の瞳をした人ならざる者。謎を解くためふたりは新世界の最奥へと分け入っていく―。
著者等紹介
北沢陶[キタザワトウ]
大阪府出身。イギリス・ニューカッスル大学大学院英文学・英語研究科修士課程修了。2023年、「をんごく」で第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉〈読者賞〉〈カクヨム賞〉をトリプル受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
148
北沢 陶、2作目です。本書は、ルナパーク花朔耽美幻想譚でした。澁澤 龍彦の世界観、今後も期待出来そうです。しかし新世界がパリをモデルに造られたとは知りませんでした(笑) https://www.kadokawa.co.jp/product/322509000307/2026/03/18
ちょろこ
114
痛み、美の一冊。舞台は大正14年の大阪。姉を亡くした中学生の朔哉は見目麗しいほどのイケメン男子。その容姿をもてはやされる日々に鬱憤を抱えていた彼がある日を境におぞましい体験をしていくストーリーはまさに耽美ホラーの世界。正直、なかなかこの世界観に入り込めなかったけれど、とある人物登場から盛り上がり、痛み盛り、読み盛りへと連れ出された。一見、美しく見せながらもとことん残酷な痛々しさに背筋がゾワゾワざわめく。眼球はきつかったな。彼岸と此岸、美とおぞましさはいつだって背中合わせなんだと思う。ぶちっ。この音、嫌だ。2026/04/10
yukaring
67
ため息が出るほど耽美で妖しい世界観。天性の美貌を持つ少年と身体に咲き誇る美しき花々。大正14年の大阪、新世界を舞台に繰り広げられる幻想的で哀しいゴシックホラー。姉を亡くしたばかりの美しい少年、朔哉。ある日彼は姉が亡くなったルナパーク跡地を訪れる。すると突然そこは眩い光を放つ不気味な遊園地へと変貌。そして金色の目をした人ならざる者から「花盛りがくる」と告げられる。それから彼の皮膚を突き破り次々と生え続ける花、頭の中で鳴り響く歪な音楽…。その怪異の目的は?彼の呪いは解けるのか?魅惑的な雰囲気に酔いしれる1冊。2026/03/30
みゆ
66
『をんごく』の北沢さん3作目。今度も舞台は大正期の大阪。新世界、廃遊園地、そして美少年の身体に生えてくる花… 猥雑さと耽美さ、不条理さで攻めてきますね。前半は話の流れが唐突で、今一つ波に乗れなかったのですが、後半巫女が出てから話が進み、終盤のルナパーク対決は一気読みでした。『骨を~』よりこっちが好き♡♡2026/04/10
アーちゃん
43
2026年、書下ろし。大正十四年の大阪新世界。姉を亡くした美貌の中学生、織部朔哉に東京からの転校生・漆青路に誘われて閉園した遊園地のルナパーク跡地へ行くと水坂透楼と名乗る人ならざる者に出会う。そして朔哉の身体に奇妙なことが…。まさに耽美なゴシックホラーの世界。北沢さんの作品では恒例だけど最初に実在したルナパークについて調べ、大正・大大阪時代の雰囲気に浸りつつ読んでいくとあまりに痛い描写で一旦停止。ページ数は少ないのに休み休みの読了。その後の朔哉がどうなったのか知りたかった。2026/04/12




