ぬひんさまの塔

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ぬひんさまの塔

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041169483
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

成功の象徴として都心のタワマンに住むことに憧れていた独身30歳の清那。格安でヴィンテージタワマンの低層階を購入し入居するがマンションの総会に出席すると、理事は高層階住人のみで、管理組合規約にない奇妙なルールの遵守を言い渡される。リフォーム禁止、来客禁止、勝手な売買禁止などに加えて、聞いたことのない神を祀った祠の管理まで。とんでもない物件を買ってしまったと後悔する彼女だが、しだいにマンションでは夜中に下駄の音が廊下に響き渡り、さらには〈何か〉につけられている気配が――。「今、自分は本物の〈因習〉が生まれる瞬間に立ち会っているのかもしれない。都心のタワーマンションの中で」


【目次】

1.低層
2.中層
3.高層

内容説明

成功の象徴としてタワマンに住むことに憧れていた独身30歳の清那。格安でヴィンテージタワマンの低層階を購入し入居するが、マンションの総会に出席すると、理事は高層階住人のみで、奇妙なルールの遵守を言い渡される。リフォーム禁止、来客禁止、勝手な売買禁止などに加えて、聞いたことのない神〈ぬひんさま〉を祀った祠の管理まで。とんでもない物件を買ってしまったと後悔する彼女だが、しだいにマンションでは夜中に下駄の足音が廊下に響き渡り、さらには〈何か〉につけられている気配が―。

著者等紹介

綿原芹[ワタハラセリ]
福井県出身。2025年「うたかたの娘」で第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉〈カクヨム賞〉をダブル受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

星群

80
〝あんた、神と化け物の違いがわかるかい〟〝人が拝むかどうかだよ〟注目作家さん、2作目です。前作は人形でしたが、今回は天狗にスポットが当たってますね。んー、言えることは、迂闊にタワーマンションに住みたいとか思えないですね。黒い風車を全戸が飾らないといけないとか、不気味すぎます。ただ、前作が面白すぎると、おのずと期待値ハードルが上がってしまうという、、。2026/10/17

sayuri🍀

26
2025年『うたかたの娘』で第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉〈カクヨム賞〉をダブル受賞した綿原芹さんの2作目はタワマンホラー。主人公は都心のタワマンに住むことを熱望していた清那。格安でヴィンテージタワマンの低層階を購入したものの、入居直後から違和感が募る。全戸のバルコニーに挿された黒い風車、意味不明なルール、高層階からの露骨なマウンティング、そして敷地に祀られた神〈ぬひんさま〉の存在。終始じっとりとした空気感。説明のつかない怪異も恐ろしいが、人間の業の深さこそ最大の恐怖。こんなタワマンは無理。2026/09/04

君塚

26
めちゃくちゃ面白かった。タワマンで因習村ホラーというフックがまず強いけれど、一発ネタに終わらずテーマを広げて質の高いホラーサスペンスとしてまとまっている。奇妙な風習や得体のしれない住人というエッセンスに、生々しいタワマン文学的な描写がうまく重なっていた。文章も雨が印象的な情景描写に雰囲気があって、また聴覚にフォーカスするのも差別化として良かった。終盤にかけてのまとめ方は好みがありそうだが、これぐらいの塩梅がウケそうではある。人間の醜い負の感情が捉えられつつ、でもそれも含めて人間だという話はとても好み。2026/08/19

レア

17
(因習)にまみれた都会のタワマン。絶対に住みたくない。低層で理不尽なしっかりホラー、中層で神隠しとタワマンの謎に迫り、高層でラスボス登場。由弥が無事に戻ってきたのはよかったけど、本当に由弥なのかな。続編ができそうな終わり方。2026/10/14

練りようかん

17
都内のヴィンテージマンションが舞台。入居したての女性が聞かされるルールに、幡ヶ谷!と心の中で叫んだ。既読のルポ内容がかなり盛り込まれていて、やはりホラーが1作書けるほど異様だったんだなと深く納得。マンションはぬひんさまという神の庭とあり、祀るための因習と住人の犠牲は結局何のためなのか、おかしな事象から怪しい人物を脳内で保留。理事会の意に反した行動をとると被害を被るようだと思える図式が、理事長にすれば治安を脅かす者を排除してくれるという、その決定的なズレが面白い。真相は誰も悪くないの逆でいっそ爽快だった。2026/09/23

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