出版社内容情報
正教員の資格を目指す美術講師の熊谷は、音楽教諭の菜穂子とともに晴峰女子高校理事長を誘拐した。
私学助成金の不正受給をネタに2人は理事長を脅すが、
裏で糸を引く黒幕の真の目的は、汚職で私腹を肥やした理事長の隠し財産だった。
教育業界に渦巻く闇。目も眩むような大金塊を巡る騙し合いに次ぐ騙し合い。欲深い教師コンビの行く末は――。
森山未來&高畑充希でWOWOWドラマ化も経た傑作ノンストップ・サスペンス!
【目次】
煙霞
解説・大矢博子
内容説明
美術講師の熊谷は、音楽教諭の菜穂子と共に晴峰女子高校の理事長を誘拐、私学助成金不正受給をネタに正教員への昇格を迫る。要求を呑ませるも、裏で彼らを操っていた謎の人物“マルボロマン”の狙いは理事長の隠し財産だった。しかし二億三千五百万円相当の金塊は忽然と姿を消す―。悪徳教師、教育コンサル、ヤクザ。巨額の金塊を追う悪党たちの、騙しあいに次ぐ騙しあい。大騒動の行く末は?教育現場の闇を暴く痛快サスペンス。
著者等紹介
黒川博行[クロカワヒロユキ]
1949年愛媛県生まれ。京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業。大阪府立高校の美術教師を経て、83年『二度のお別れ』でサントリーミステリー大賞佳作。86年に『キャッツアイころがった』でサントリーミステリー大賞を受賞。96年「カウント・プラン」で日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。2014年『破門』で直木賞を受賞。20年、日本ミステリー文学大賞を受賞。24年『悪逆』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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