出版社内容情報
冤罪被害者の救済活動に取り組む有志の団体「チーム・ゼロ」。ある日、彼らのもとに「助けてくれ。俺はむじつだ」と書かれた手紙が届く。それは、一家4人殺害事件の犯人とされ、30年近く収容されている死刑囚からのものだった。事件を調べ直すため、郡上市の現場へ足を運ぶ若手弁護士・藤嶋は、次第に科学捜査の恐るべき罠に気付いてゆく。だが再審への希望が見えた矢先、予想外の事件が起きてしまい――。緊迫の社会派ミステリ。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たちばなあやか
6
大門さんの著書にしては、キレが悪かったというか。ある冤罪事件を通して、冤罪事件を無くそうとチーム・ゼロという集団が立ち上がり、そして、死刑判決を受けた受刑者を救う場面まで描いていますが、タイトルに大きな意味が果たしてあったのか?と感じました。冤罪事件って普通に暮らしていたら巻き込まれない犯罪かもしれないけれども、それは普通の考えじゃ、もうないんだよ、と思わせてくれる作品。これからチーム・ゼロはどうなっていくのかな。途中で〇〇さんが殺害されてしまうのは、少しドン引き。展開早くない?って。点数は90点。2025/09/29