降りる人

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降りる人

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041166048
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

〇「滑稽でもあり哀れでもある主人公が、実在の人物に思えるほど描写が自然で的確」(冲方丁/選評)
〇「名作が名作として読者の心に届く瞬間を目の当たりにできた思いで胸が熱くなった。」(辻村深月/選評)
〇「選評を書いているいまも、得がたい余韻がつづいている。」(道尾秀介/選評)
〇「淡々とした、ときにはユーモラスな語り口ながら、最後の一行まで緊張感が失われないのは、主人公の根源的な戦いを、緻密に、正確に、描いているからだ。感銘を受けた。」(森見登美彦/選評)
〇「こういう人の、こういう日々こそを、青春と呼びたい。いや、呼ばせてください。」(尾崎世界観)

心身ともに疲弊して仕事を辞めた30歳の宮田は、唯一の友人である浜野から、期間工は人と接することの少ない「人間だとは思われない、ほとんど透明」な仕事だと聞き、浜野と共に工場で働くことに。
絶え間なく人間性を削り取られるような境遇の中、気付けば人間らしい営みを求めるようになっていく宮田だったが、実はある秘密を抱えており――。
選考委員の胸を打った、第16回小説野性時代新人賞受賞作!


【目次】





春隣

選考経過/受賞の言葉/選評/歴代受賞作

内容説明

悲しみを抱いた期間工の日常と秘密。一筋の光のような人間賛歌。第16回小説野性時代新人賞受賞作。

著者等紹介

木野寿彦[キノトシヒコ]
1983年生まれ。福岡県出身。九州大学文学部卒業後、工場勤務や事務職を経験。2025年、本作「降りる人」で第16回小説 野性時代 新人賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

えんちゃん

52
読友さんの読みたい本で知りました。第16回小説野性時代新人賞受賞作。大卒で就職するも鬱になり退職した宮田。その後高校の同級生だった浜野に誘われ非正規の期間工へ。工場と寮を行き来する生活を綴った物語。とてもリアルだ。リアルすぎてつらい人もいるかもしれない。でも、単調な日常とやるせなさの中に、ニーチェやAVやユーモアがアクセントになり、不幸そうだけど笑えるという不思議な読後感。浜野のくだらない言葉に何度も何度も救われた。著者デビュー作。とても良かったです。2025/10/28

くりん

30
★★★☆☆(3.8)高校時代の友人浜野に誘われ、工場の期間工として働く30歳の宮田が主人公。単調な流れ作業と寝るだけの日々。友人はアダルトビデオに夢中で虚無感ばかりが漂う。何も起こらないようでいて、静かに問題は芽生え、やがて大きな波となる。性の話が多く辟易したが最終章の20ページは凄かった。一気に心揺さぶられ今でも静かな感動に包まれている。『降りるってことを肯定的な選択肢として持ち続けたい』『しれっと生きればいいだろ』心の弱い部分をぎゅっと掴まれたようでもあり、生き方を肯定してもらえたような気もした。2025/09/29

ふわりん

17
なぜか読み始めてしばらくは何かわからないものに引きずられるように読んでいた。けど何で次から次へと性的描写が続くのか読み辛くてやめようかなぁと思いながら、宮田と浜野がこの状況からどうやって次へ進むのか知りたくてぼちぼち読み続けた。舞台は現実感の湧かないまるで異次元の工場に思えてた。宮田は一見日和見の優男のようにも見えるけど、鬼木の恐喝を撃退したり自転車泥棒を異常なほどの執着で待ち続けたり最後にはあんなもん作ったり、本当はとても恐ろしい男かもしれない。浜野との別れにこの物語の最高の余韻を感じながら読み終えた。2025/11/01

📖®書店員🍵

11
心身ともに疲弊しきってしまった宮田が唯一の友人に紹介された工場での仕事。毎日代わり映えの無い生活で日常の彩りを失ってしまった現代人にも深く刺さりそうなほどリアルで重く考えさせられる一冊。 人によってはつまらないと感じるかもしれないし、 人によっては辛くて読み進められないと感じるかもしれない。 でも、私はこの一冊でなんとなく、気持ちが軽くなったような気がしました。 出版社さんが願っている通り、信じている通り、 この本を必要とする人がかならず居るし、この本で救われる人が必ず居る。そんな人達に届いてほしい一冊。2025/10/14

土筆

9
小説野性時代新人賞。初読作家さん。道尾さんと森見さん達の書評が面白そうで手に取る。ニーチェの超人からの降りる人。だいたいの人は色んなことがあったりなかったりなんとなく生きていて、ダメなところもたくさんあって、それでも生きていく。「しれっと生きていけばいい。」浜野とは友人として関係を続けていってほしいな。2025/10/13

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