出版社内容情報
時の権力を握る左大臣家・北駒藤原家の娘の麗子は、亡き母の身分が低かったため虐げられて育った。
ある日、正妻の次女の乙姫の結婚が決まり、婚儀初夜の手伝いのため呼び出される。いつものように雑用を押し付けられる麗子だが、実は本当の目的は別で、この結婚に不満のあった乙姫が麗子を自身の身代わりに仕立て上げ、無理やり結婚させようとしていたのだ。
事情を察した麗子は言いなりにはなるまいと意を決するが――そこに現れたのは乙姫の結婚相手ではなく、まったくの別人だった。涼やかな面差しの男の正体は、没落貴族の跡取りである藤原季時。彼もまた、騙されて身代わりとしてやってきたのだ。奇しくも政略結婚の身代わりとして引き合わせられた二人は、それぞれの思惑で契りを結んだと画策するが、いつしかそこには本当の恋が芽生えていき――?
そんな中、後宮内では政治の陰謀が渦巻きはじめ、麗子も駒として巻き込まれる。しかし麗子にはある秘密があった……。
人気作家・深山くのえが贈る運命の恋の物語。
【目次】
内容説明
虐げられてきた左大臣の娘・藤原麗子は、あるとき妹の身代わりとして無理やり結婚させられそうになる。だがそこに現れたのは妹の結婚相手ではなく、全くの別人だった。涼やかな面差しの男の正体は、没落貴族の跡取り・藤原季時。彼もまた、奇しくも身代わりとして来たという。運命的に出逢った二人はお互いに惹かれ合い、いつしか本当の恋が芽生える。そんな最中、宮中で渦巻く政治の混乱に麗子も駒として巻き込まれ―。
著者等紹介
深山くのえ[ミヤマクノエ]
神奈川県出身。2005年に『花色の戯れ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



