出版社内容情報
平安時代、貧乏貴族の娘である明乃(あけの)は、ある日突然、父から「鬼になってくれ」と頼まれる。
鬼とは、宮中で高貴な人々の食事を前もって毒見するお役目である〈鬼食い〉のこと。
父の懇願と、美味しいものが食べられるという誘惑につられ承諾した明乃は、女房として内裏に出仕することに。
そして明乃には、幼い頃にお日さまの実――橘の実をくれた光の君こと晴久(はるひさ)親王に再会し、お礼を伝えたいという密かな願いがあった。
だがいざやってきた宮中では不穏な事件が続発しており、文武に秀で、怜悧だが厳格な黒ずくめの青年・黒弾正こと源蘇芳(みなもとのすおう)が内裏の「鬼」の正体を追っていた。
明乃は、貧しいがゆえに逆に研ぎ澄まされた味覚と食の知識を活かし、彼と共に事件の真相を解き明かしていくことに……!?
第10回 角川文庫キャラクター小説大賞 〈優秀賞〉&〈読者賞〉W受賞作!
【目次】
序 始マリノコト
其の壱 鬼食イ姫、地獄ニ降リ立ツコト
其の弐 内裏ニ骸転ガルコト
其の参 宴ノ松原ニテ、死者ト邂逅セシコト
其の肆 呪ワレシ中宮ノコト
終 コレカラノコト
内容説明
平安時代、貧乏貴族の娘の明乃は、父から鬼になってくれと懇願される。それは宮中の高貴な人々の食事を毒見するお役目「鬼食い」のことだった。突然の大役を怪しむも、美味しいものの誘惑と、幼い頃に橘の実をくれた貴き若君・光の君に会いたいという願いから承諾する。だが内裏では不穏な事件が続発していた。明乃は鋭い味覚と食の知識を活かし、文武に秀でた謎多き青年・黒弾正こと源蘇芳と内裏の闇を暴いていくことに!第10回角川文庫キャラクター小説大賞優秀賞&読者賞受賞作。
著者等紹介
真帆路祝[マホロイワイ]
2024年、「平安後宮の鬼食い姫―光の君と黒弾正」で第10回角川文庫キャラクター小説大賞〈優秀賞〉〈読者賞〉をダブル受賞。25年、同作を改題・改稿した本書でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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