盾と矛

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041163344
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

罪を犯した者を必ず捕らえて有罪にする「絶対に逃さない探偵」草津正守。旧友である霧島は、草津の「助手」として彼の探偵事務所に勤めている。
ある日、雪山の別荘で発生した殺人事件の調査が舞い込み、霧島は現地調査へ向かう。事務所に戻った霧島から報告を聞いた草津は、すぐさま犯人を見抜く。
早くも事件解決――と思われた矢先、犯人確定に必要な証拠が「消失」してしまう。
事件を隠蔽・捏造して犯人を確実に逃がす「必ず無罪にする仕事人」ヒミコが裏にいると気づく草津。
「事件は犯人が分かってからが本番だよね」
草津は霧島と共に現地へ臨場し、仕事人ヒミコとの上書き推理合戦に挑む!


【目次】

内容説明

「絶対に逃さない探偵」vs.「必ず無罪にする仕事人」対極の二人が繰り広げる究極の推理合戦。罪を犯した者を必ず捕らえて有罪にする「絶対に逃さない探偵」草津正守。旧友である霧島は、草津の「助手」として彼の探偵事務所に勤めている。ある日、雪山の別荘で発生した殺人事件の調査が舞い込み、霧島は現地調査へ向かう。事務所に戻った霧島から報告を聞いた草津は、すぐさま犯人を見抜く。早くも事件解決―と思われた矢先、犯人確定に必要な証拠が「消失」してしまう。事件を隠蔽・捏造して犯人を確実に逃がす「必ず無罪にする仕事人」ヒミコが裏にいると気づく草津。「事件は犯人が分かってからが本番だよね」草津は霧島と共に現地へ臨場し、仕事人ヒミコとの上書き推理合戦に挑む!

著者等紹介

方丈貴恵[ホウジョウキエ]
1984年、兵庫県生まれ。京都大学卒。在学時は京都大学推理小説研究会に所属。2019年『時空旅行者の砂時計』で第29回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。長編第二作『孤島の来訪者』は「2020年SRの会ミステリーベスト10」第1位に選出された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

223
KGB(旧ソ連秘密警察)の紋章デザインは矛と盾を組み合わせている。犯罪者の依頼で証拠を捏造する女は防諜を意味する盾であり、その欺瞞を見破り真実を暴く探偵の男は諜報の象徴たる矛だ。しかも彼らは中学の同級生であり、面倒な過去を背負っていなければ結婚してもおかしくない関係と匂わせている。非常に魅力的な設定ではあるが、正直2人とも頭が良すぎて呆気なく解決されるため頭脳戦の雰囲気に乏しい。しかも最終編で女は自殺し、その背景が昭和ならともかく令和であり得ない日本の田舎の陋習ときては、あまりにも適当としか思えなかった。2026/04/23

猿吉君

146
殺人事件の謎を解くのは速攻でその後が勝負とい方丈先生らしいぶっ飛び本でした!①知力の超名探偵草津と暴力のまるで夢枕先生のバイオレンス小説に出てきそうな強くて惚れてしまう霧島、特に霧島が私好みで良いぞもっとやれ!応援してました。②普通の連作短編集かと思いきや後半から敵と思ったらアレ?とか良い意味で期待を裏切ります。③あんなことやこんなことになってしまうのに最大の敵がちょっとショボ目なのが玉に傷。点数90/100→方丈先生に外れ無し、探偵役の草津が嫌らしく犯罪者を追い詰めるのがコロンボみたいで痛快でした!2026/08/31

しんたろー

121
方丈さん新作は、天才的な推理力を持つ車椅子探偵・草津と暴力担当の助手・霧島のコンビが、犯罪者を隠蔽工作で無罪にする仕事人・ヒミコと頭脳戦を繰り広げる連作短編形式の物語…第三章で全ての話が繋がるように伏線を張ってあり、凝った創りになっている。著者の『アミュレット』シリーズと似たような漫画チックなテイストではあるが、著者が得意とする「変形本格もの」でもあって(好みは別れると思うが)ファンとしては楽しめた。草津&霧島のキャラに既視感を覚えたのが残念だが、著者は続編を考えているようなので二人の成長を期待したい🎵2026/06/27

hiace9000

120
「事件は犯人が分かってからが本番」をキーワードにした、予想外の手法から繰り出す本格ミステリ作。罪を許さず絶対に犯人を追い詰める探偵・草津とどんな犯罪者も必ず無罪にする仕事人・ヒミコ。盾と矛の関係にありながらも、意外な接点を持つ二人と探偵の助手を務める裏稼業出身の霧島。いずれも一癖も二癖もある人物たちが事件の証拠を隠滅したり、捏造したりしながら繰り広げるスリリングな騙し合いは、本格ミステリ読書を回避傾向のわたしも意外に楽しませてもらえた。最終章ですべてがつながりながら回収されていく伏線もよく練られている。2026/05/28

yukaring

81
安楽椅子探偵とその助手、そして「犯罪を隠蔽する仕事人」3人の頭脳戦が最高に面白い新感覚ミステリ。「事件は犯人がわかってからが本番だよね」その言葉通り解決したはずの事件が仕事人ヒミコによりオセロのようにひっくり返される。知を担当する車椅子の探偵、草津と暴を担当する助手、霧島のコンビと仕事人ヒミコの火花を散らす戦い。過去に因縁を持つ3人か勝つ為ならば証拠の捏造も厭わない上書き推理合戦はパワフルで魅力的。ヒミコに依頼する犯人側の心情も描かれ倒叙的な要素もあり。ラストには驚いたが続編も準備中らしく今後も楽しみ。2026/09/13

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