出版社内容情報
山で遭難した祖母を探すため夜行堂を訪ねた幼い少女。彼女の手には黒い切符が握られていた。千早と大野木の二人は共に祖母を探すため夜行堂の地下深くへと階段を降り、怪しげな駅のホームへ到着する。電車へ乗り込んだ一行がトンネルを抜けた先に見たのは、夕暮れに染まる稲田がどこまでも続く光景だった。(「追華」)。新屋敷の国道沿いの高層マンションの一室。通報を受けてやってきた警察官たちが見たのは一面の血の海だった。その中央に置かれた白い骨壺には、女の笑い顔が描かれており、甲高い女の笑い声が……(「穢瘡」)。亡き祖母の家は近衛湖疎水の傍に立つ百年の歴史ある家で、趣味の茶道具を蒐めているうちに小道具屋になったという。長年かけて集められた骨董品の眠る土蔵から不可思議な声がするという(「黒偉」)。滾々と淡水が湧き出る謎の石(「水石」)など書下ろしを含む全8篇収録。
【目次】
追華(ついか)
穢瘡(えそう)
黒偉(こくい)
驟雨(しゅうう)
水石(すいせき)
鼓花(こか)
夜葬(やそう)
門出(かどで) 書下ろし
内容説明
遭難した祖母を捜すため夜行堂を訪ねた幼い少女。彼女の手には黒い切符が握られていた。夜行堂の地下深くには怪しげな駅のホームがあり―「追華」。通報を受けて高層マンションに到着した警察官たちが見たのは一面の血の海と女の笑い顔が描かれた白い骨壺だった「穢瘡」。長年かけて集めた骨董品の眠る土蔵から不可思議な声がするという「黑偉」。滾々と淡水が湧き出る謎の石「水石」。ほか書き下ろしを含む全8篇。
著者等紹介
嗣人[ツグヒト]
熊本県荒尾市出身。別府大学文学部史学科卒業。在学中は民俗学研究室に所属。2010年よりWeb上で「夜行堂奇譚」を執筆。22年『夜行堂奇譚』(産業編集センター)として初の著作を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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