出版社内容情報
帰省する途中でバイク事故に遭い、右腕を失った青年・桜千早。それは事故ではなく、事件だったーー。入院中に喪ったはずの右手にすがって来る女性らしき手……。結露した窓に描いた文字は「たすけて」。千早は事故で亡くなったと聞いている女性からのメッセージだとわかる。一方、県庁勤務の堅物でまじめな大野木は、急遽、特別対策室の室長を任命される。そこは行方不明者や怪異現象などの曰く付き案件を扱う部署で、組織でも秘密裡の部門だった。県民からの苦情は霊能者とタッグを組んで解決に向かうのだが、紹介された霊能者は、大学生の千早だったーー。二人はバディとなり、様々な事件解決に向けて動き出す。