出版社内容情報
侯爵家当主で鬼人のロイに買われた「渡り人」で奴隷のリンは、ロイから無条件に可愛がられ、屋敷の鬼人たちからも大切に扱われることで、閉ざしていた心を開き始める。奴隷の証であった首輪から解放され、自分の意志でロイの伴侶として生きることを決意したリン。新人使用人のくせに高飛車な翼人ハーフのアーマドとぶつかることで、この世界での自分の存在価値に向き合い、ロイとの絆をより強くしていく。そんな折、異世界召喚されたときには見向きもされなかった王宮から、渡り人を探しているという報せが入り、リンとロイは王宮へ出向くことになるが…?