出版社内容情報
過労死のリスクを数値化し、予期を可能にする画期的な新技術「過労死バイオマーカー」が、文部科学省・研究公正推進室による最終評価段階に入っていた。検証担当となった水鏡瑞希は、周囲の反対を押し切り、自ら命を絶った財務省の若手官僚について調査を始める。検査でもすでに過労死の危険値が出ていた彼はなぜ死に至ったのか。ブラック企業さながらの劣悪な職場環境が放置され続ける、霞が関
の闇に切り込む社会派ミステリ。
【目次】
水鏡推理VI
目次 細谷正充
内容説明
過労死のリスクを数値化し、予期を可能にする画期的な新技術「過労死バイオマーカー」が、文部科学省・研究公正推進室による最終評価段階に入っていた。検証担当となった水鏡瑞希は、周囲の反対を押し切り、自ら命を絶った財務省の若手官僚について調査を始める。検査でもすでに過労死の危険値が出ていた彼はなぜ死に至ったのか。ブラック企業さながらの劣悪な職場環境が放置され続ける、霞が関の闇に切り込む社会派ミステリ。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化され、さらにブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞、17年には吉川英治文庫賞候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
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ちゃんちゃん
17
過労死のリスクを数値化するシステムの評価を担当する瑞希は、整合性の検証のため、官僚の過去の過労死と思われる事例を調べるが、なかなか事実をつかむことができない。想定外の展開でした。面白かった。2025/10/13
Akio Aratani
1
官僚の残業地獄が、信じられない こんな職場環境の人たちが国を動かしたら、変な方向に向かうのは当然だ2025/09/24
Haji
0
連続刊行された講談社で2015~2017年に発売された1~6巻までの完全版ですが、これにて5月発売の「VII ソヴリン・メディスン」に繋がります。過労死を取り上げた今作。今にしてみるとここまでの集大成となっている印象でこれまでやや足早だった大元の事件終息後のエピローグも丁寧です。2025/09/29