出版社内容情報
鳴海理沙が所属する警視庁の文書解読班に一通の手紙が届いた。そこには、7年前に行方不明となった人物について捜査してほしいという内容と疑わしい人物の名前が記されていた。さらに差出人は捜査をしてくれないなら、自分が犯人を殺しに行くというのだ。『善良な市民』を名乗る差出人はいったい何者なのか。理沙たちは、不審を抱きながも捜査に乗り出すが、想像を遙かに超える展開が待ち受けていた──。書き下ろし警察小説。
内容説明
鳴海理沙が所属する警視庁の文書解読班に一通の手紙が届いた。そこには、7年前に行方不明となった人物について捜査してほしいという内容と、疑わしい人物の名前が記された写真が入っていた。さらに差出人は捜査をしてくれないなら、自分が犯人を殺しに行くというのだ。『善良な市民』を名乗る差出人は何者なのか。理沙たちは、不審を抱きながらも捜査に乗り出すが、予想外の展開が待ち受けていた―。書き下ろし警察小説。
著者等紹介
麻見和史[アサミカズシ]
1965年千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
94
麻見さんの警視庁文書捜査官シリーズ最新作です。もう11冊目となるのですね。すべて読んできているのですが内容はすっかり忘れてしまっています。結構事件は殺人事件などが多いのですが比較的軽いノリで楽しめるのがいいと思っています。今回もこの捜査班に手紙が届き、過去の行方不明の人物が殺されているのではないかという告発文のような手紙が届きます。そこでここのセクションが捜査で事件を解明していきます。それが3回続きなぜかという事情も明らかになります。2025/04/27
タイ子
77
警視庁の文書解読班に届いた手紙。過去に起きた3件の失踪事件を調査しろという内容。警察が動かないなら、自分が殺しに行くと脅迫状のような嘆願書のような手紙は一体誰が出したのか。指定された失踪事件が真相解明していくたびに、次の手紙が届く。解明されていく過程が短編小説みたいで面白い。失踪人の解明はされても手紙の差出人の目的が謎の中、3通目の手紙と失踪人捜索で見えて来る差出人の姿。最初の頃の日本語の謎や、それを解いていく文書解読班としての鳴海の面白さが薄れていく感じが否めない。組織の改編や異動話も楽しみな続編。2025/05/14
ドットジェピー
5
面白かったです。好きなシリーズです2025/04/30
倫敦バス
3
今作はストーリーの内容から、2つの犯罪が解決され、それからのメインの犯罪に取り掛かる、といった流れなので、短編のような感じがした。その2つの事件もそれぞれ興味深く、かなり楽しめた。2025/05/23
そうぜん
1
なかなか読み応えのある設定だった あっという間に読むことができた 2025/05/28