出版社内容情報
かつて科捜研のエースとして「彼に鑑定できない証拠物なら、他の誰にも鑑定できない」と言わしめ、「最後の鑑定人」として名を轟かせた土門誠。しかしとある事件をきっかけに、科捜研を辞職。新たに民間鑑定所を立ち上げた土門のもとに次々と不可解な事件が持ち込まれる。いつも同じ服、要件しか話さないという一風変わった合理主義者でありながら、その類まれなる能力で、難事件を次々と解決に導いていく――「科学は嘘をつかない。嘘をつくのは、いつだって人間です」。孤高の天才鑑定人・土門誠の華麗なる事件簿。
内容説明
かつては科捜研のエースとして「彼に鑑定できない証拠物なら、他の誰にも鑑定できない」と言わしめ、「最後の鑑定人」として名を轟かせた土門誠。しかしとある事件をきっかけに、科捜研を辞職する。新たに民間鑑定所を立ち上げた土門のもとに次々と難解な事件が持ち込まれ―「科学は嘘をつかない。嘘をつくのは、いつだって人間です」。一風変わった合理主義者であり孤高の鑑定人・土門誠の人気シリーズ第1作。
著者等紹介
岩井圭也[イワイケイヤ]
1987年生まれ。大阪府出身。北海道大学大学院農学院修了。2018年「永遠についての証明」で第9回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
イアン
137
★★★★★★★★☆☆2025年にドラマ化された岩井圭也の連作短編集。元科捜研で、その技術力の高さから「最後の鑑定人」と呼ばれた土門誠。今は個人鑑定所を営む彼の元に持ち込まれた遺留品は、事件の謎を解く鍵となるのか。被害者の体内に遺された体液、放火現場から発見された燃焼残渣、水没した車から発見された白骨――これらの事件を横軸とするなら、縦軸で明かされるのは「なぜ土門は科捜研を去ることになったのか」という謎だ。「科学は嘘をつかない。嘘をつくのはいつだって人間です」という一言に、彼の鑑定人としての矜持を垣間見た。2026/08/19
やも
63
土門誠シリーズ第一弾。このシリーズは面白い、面白すぎる!土門誠のキャラもいいし、科学が解き明かす真相が斜め上からすぎて、いちいちインパクト大🤯人間の思い込みってのは本当によくある&恐ろしいもので、特に第一話の真相には人間不信になりそう…。正に「科学は嘘をつかない」からこそ辿り着けたね。これは忘れられそうにないぞ。ハーブ水ってアイテムもすっかり高倉さんのアイコンになってるのも面白い!早く第三弾が読みたいよー!2025/12/26
みこちゃん
61
ドラマ化を前に読了しようと思ってたけど間に合わず、先にドラマ初回を見てからの読了。藤木直人さんでは美しすぎる感は拭えないけど、ドラマ同様、小説もサクサクと読了。警察の捜査で重要な証拠集めを担う鑑定人の、真実を明らかにするというプライドが感じられ、日頃の現場の皆様に敬意を表したくなった。それにしても最初の「遺された痕」は読んでいて気分が悪い!これはドラマ化しないだろうな…「科学は嘘をつかない。嘘をつくのは、いつだって人間です」まさにその通り。人間は怖い生き物だ。2025/07/12
mochiomochi
58
「はい、土門鑑定事務所です。」科捜研をとある事件が原因で辞めた科学捜査官の土門と、助手の高倉。二人を中心に、鑑定を依頼する相談者が持ち込む事件の解明譚、全4編。映像化も頷ける充実の内容。癖が強く気難しそうな土門と、一見、愛想がよく柔和な高倉のコントラストも秀逸。最初の「遺された痕」の結末が割と気持ち悪い内容だったのでどうなるかと思ったが、他の3編は事件と鑑定、そして真相へ、が綺麗にまとめられていた。続編も読みたい。事務所で出される特製の「ハーブ水」だけはいただきたくないかなぁ。2026/08/06
里愛乍
56
今回の岩井圭也さんはハード系のお仕事小説。というかミステリですね。科捜研といえばマリコさんでお馴染みなので、専門用語で戸惑う事もなく素直に読み進めていきました。其々登場人物の背景も見え隠れしてますが、そこはあまり語らず事件のみ追う四本立てのストーリーは、どれも結末に何ともいえない苦味が残るように感じました。ドラマにもなっていて、このシリーズはちょっと追っかけてみたいと思います。2025/10/30




