内容説明
ナチュラル志向の広がりのなかで、入浴や洗濯・汚れ落としに利用する洗剤にもさまざまな工夫が求められています。肌や髪へのダメージを抑え、環境を守るためにも、石けん・洗剤は賢く選択したいもの。本書は、あらゆる汚れ落としの仕組みを解き明かし、手作り石けんや住まいの洗剤の効果的な使い方まで図解でわかりやすく説明します。これだけで疑問も汚れもスッキリ落ちることでしょう。
目次
第1章 石けん・洗剤が汚れを落とす仕組み(洗濯用洗剤、台所用洗剤、シャンプーの成分はどう違うの?;界面活性剤ってどういうもの?;洗剤はどうやって汚れを落とすの? ほか)
第2章 暮らしの洗剤の使い分け(洗濯で衣類が傷むのはなぜ?;油汚れや泥汚れをよく落とすのはどんな洗剤?;セーターは中性洗剤で洗わないといけないの? ほか)
第3章 肌や頭髪、環境を守る洗い方(肌はどうして荒れるの?;肌を守る洗剤類はどんなもの?;肌を洗う石けんと洗濯用石けんとは違うの? ほか)
著者等紹介
大矢勝[オオヤマサル]
1957年神戸市生まれ。大阪市立大学大学院生活科学研究科(修士)修了。泡で洗う洗濯機の開発研究で学術博士の学位を取得。短期大学講師を経て1990年より横浜国立大学助教授。洗浄技術・試験法、洗剤の環境影響・安全性、消費者情報などの分野の研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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absinthe
144
今まで洗剤に注意を払ったことは無かったが。洗剤にもいろいろあり、日進月歩で開発が進み、知らないうちにさまざまな製品が市場に並べられていた。知らないと損する話も多く興味深かった。髪質を考えてシャンプーを選ぶことがどれだけ大切か、配慮してこなかった。せいぜい洗浄作用が強いか弱いかの差ぐらいしかないだろうと思ってた。食器、台所、手洗いと洗剤が別れている理由やそれぞれの作用に違いがあることも興味深い。むやみな石鹸信仰も知らずに行うのは正しくないと解らされた。 2019/05/27
アセロラ
6
「漂白活性化剤」は粉末の酸素系漂白剤よりも漂白力は強く、色落ちする程ではありません。台所用洗剤で手を洗ってはいけません。手の油性の保護膜まで取れてしまいます。わかってはいるんですが、台所にハンドソープを置いていないのでつい洗剤で洗ってしまいます。洗剤類は本質的に肌を傷めるものであり、逆に肌にやさしい洗剤とは汚れ落としの能力をかなり犠牲にしているといえます。合成洗剤より石けんのほうがなんとなく良いイメージでしたが、良い点、良くない点は一概には言えないようです。勉強になりました。2019/08/28
Ryotaro Tsunekawa
2
石けんと洗剤、漂白剤の違いから、環境への負荷、体への影響なども。なるほど、洗濯掃除は化学なんだなぁ。見開き右側ページはすべてイラストで読みやすい。シャンプーでハゲるのか、は必読か(笑)洗剤は上手に使えば汚れも落ちて環境にも身体にも優しく出来る。石けんであればなんでもいいというのは間違いだと教えてくれる。知って、使う。これ、大事。2015/07/13
琥珀
1
イラストも多く、読みやすい。この手の書籍は2000年頃発行のものが多い中、本書は2008年発行。そのため、情報が比較的新しいことがこの書の一番の長所だと思う。2010/11/14