出版社内容情報
★本書で世界初公開となる新発見も多数★
「2024年動物学教育賞受賞」昆虫博士のアリ研究15年間の集大成的写真集!
蟻客【読み:ぎ・きゃく】
――意味:蟻の巣にすむお客さん。蟻とともに生きる生物のこと。たとえばシジミチョウやハネカクシなど。好蟻性生物。
■アリの巣の中で攻撃をかわし、餌を奪い取る
■アリが発する化学物質を盗聴する
■自らの化学物質でアリの行動を操作する
餌をねだる、かすめる、与えあう、捕食に寄生、そっくりな擬態…
アリが社会をつくる昆虫だからこそ現れた「蟻客」の不思議。
「蟻客」研究で世界をリードする著者陣が、世界中を巡り15年以上かけて収集した、稀少なアリと好蟻性生物300種以上を美麗な写真で解説します。
本書で発表となる新発見や新種(未記載種)、これまでカメラに捉えられてこなかった決定的瞬間が満載。
TBS「クレイジー・ジャーニー」でも一部が紹介された撮影旅の裏側を語るコラムも必読です。
【目次】
Chapter 1:中南米
…ハキリアリと共生するハネカクシ/グンタイアリと共生するエンマムシ/グンタイアリに寄生するノミバエ...
Chapter 2:アフリカ
…サスライアリの行列を走るハネカクシ/アリと共生するケニアハムシ/ツムギアリから口移しで餌をもらう蛾の幼虫...
Chapter 3:熱帯アジア・オセアニア
…ツムギアリの巣で育つアリノスシジミ/ツムギアリの幼虫を狙うハチ/ヒメサスライアリと共生するアリ型ハネカクシ...
Chapter 4:アジア
…クサアリの餌を奪うケシキスイ/シリアゲアリに擬態するオオアリとハネカクシ/ムネクビレアリとその共生者たち...
ほか
内容説明
苦節15年、世界中で地べたを這いずり回り、アリをだましアリと暮らす生物―蟻客―を探し求めた驚きの集大成。300種以上掲載写真集。世界の好蟻性生物研究をリードする3名による、渾身の珍奇・写真集。撮影中の新発見も多数!!
目次
異世界への旅のはじまり
1 中央・南アメリカ
2 アフリカ
3 東南アジア・オセアニア
4 ユーラシア・日本
蟻客の撮影法
用語解説
学名索引
著者等紹介
小松貴[コマツタカシ]
1982年生まれ。昆虫学者。専門は好蟻性昆虫。信州大学大学院総合工学系研究科山岳地域環境科学専攻・博士課程修了。博士(理学)。2016年より九州大学熱帯農学研究センターにて日本学術振興会特別研究員PD。2017年より国立科学博物館にて協力研究員を経て、現在在野
島田拓[シマダタク]
1981年東京都出身。幼少期からの動物、昆虫好きが高じて、大人になってからはペットショップや動物園に勤務後、2001年にアリ通販専門店「AntRoom」を開業。アリ探求家・写真家として、日本をはじめ世界を旅してアリを探している
丸山宗利[マルヤマムネトシ]
1974年生まれ。昆虫学者。北海道大学大学院農学研究科博士課程修了。博士(農学)。国立科学博物館、フィールド自然史博物館(シカゴ)研究員を経て2008年より九州大学総合研究博物館助教、2017年より准教授。アリと共生する昆虫を専門とし、国内外で数々の新種を発見。著書やラジオ出演、講演等を通じて、昆虫の面白さを人々に伝える活動をしている。2024年日本動物学会「動物学教育賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



