出版社内容情報
神が住まうという禁域・神奈備(かむなび)。
広大で危険なその樹海に足を踏み入れ、戻ってきた者はいなかった。
十十木(ととき)という少女を除いては。
彼女はかつて神奈備に迷い込み、
豊富な知識を持って戻ってきた。
そのため村の人々に「帰り者」と蔑まれつつも、知識を生かして暮らしている。
そんな中、彼女は上品な青年・六路(ろくろ)から神奈備の案内を頼まれる。
実は彼は国主の息子で、父親からある密命を受けていて……。
心震える和風ファンタジー!
内容説明
神が住まうという禁域・神奈備。広大で危険なその樹海に足を踏み入れ、帰ってきた者はいなかった。十十木という少女を除いては。彼女はかつて神奈備に迷い込み、豊富な知識と共に戻ってきた。そのため村の人々に「帰り者」と蔑まれつつも、その知識を生かして暮らしている。そんなある日、彼女は上品な青年・六路から神奈備の案内を頼まれる。実は彼は国主の息子で、父親からある密命を受けていて…。心震える和風ファンタジー!
著者等紹介
三川みり[ミカワミリ]
9月28日生まれ。第7回角川ビーンズ小説大賞〈審査員特別賞〉を受賞し、『シュガーアップル・フェアリーテイル銀砂糖師と黒の妖精』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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よっち
20
神が住まうという禁域・神奈備。広大で危険なその樹海に足を踏み入れ、戻ってきた者はいないと言われる禁城を巡る和風ファンタジー。かつて神奈備に迷い込みながらも豊富な知識を持って唯一人戻ってきた少女・十十木。そのため村の人々に「帰り者」と蔑まれつつも、弟の千千木を気にかけながら知識を生かして暮らしていた彼女が、国主の息子で父親からある密命を受けた六路から神奈備の案内を頼まれる展開で、そこから明らかにされていく禁城の樹海に隠された驚愕の秘密があって、過去の因縁に決着をつけて繋がったその結末はなかなか良かったです。2025/05/22
まぁ
7
神話的でした。幼い頃に禁域から生還した十十木さんが国主の息子である六路さんととともに再び神がいると言われる地へ、不老不死を探して踏み込むわけですが、すべて丸く収まりハッピーエンドではないところが個人的に良かった。どうもこうもないのかもしれないけど、自分で決めて自分でやって、後悔もあるけど、生きているんだから、最期に良かったと思えれば幸いですよね。2025/05/26
ICHI (atomic)
6
5月23日新刊 神が住まうという禁域・神奈備。 広大で危険なその樹海に足を踏み入れ、戻ってきた者はいなかった。十十木という少女を除いては… どんな結末を迎えるのか予測がつかない。こんな風に繋がっていくのか!って驚愕したし、この結末で良かった。2025/05/28