出版社内容情報
筋肉少女帯の無二の世界観が小説に! 大槻ケンヂ、辻村深月らが描く、楽曲と小説が交差する物語。
内容説明
十九歳、高円寺を歩くふたり。サブカルオタクのバンドマンだった彼の口癖は―。青春とオカルトの幻想小説「香菜、頭をよくしてあげよう」(大槻ケンヂ著)をはじめ、無二の世界観を持つロックバンド、「筋肉少女帯」の楽曲を題材とする全6編の書き下ろし小説を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ettyan えっちゃん
6
筋肉少女帯の曲を元にした短編集と書くと、まあ、ファンの書いたそれなりの作品集かと思われるだろうが、この作者陣を見てくれ、そりゃあ面白いにきまっている。早々たる面々の短編を面白く読んで、ワジーのも面白いな、ラストはオーケンかと思っていたら、長いことファンなら感涙間違いなしの、掉尾を占めるにふさわしい作品でした。40年か!2025/06/04
ゆきゆき
1
執筆陣の溢れ出る筋少愛が良き。逆に言えば、プロの作家による二次創作の域を出ていない…というところも。筋少の楽曲はすでに確固たる世界観が確立されているため、致し方ない部分もあるか。 その点、和嶋慎治による「福耳の子供」は歌詞の世界観から離れ、ひとつの短編小説として読み応えがあった。もっと作家として活躍してほしいな。 久々の小説作品となった大槻ケンヂの「香菜、頭をよくしてあげよう」は自伝的な内容ながら、それまでの収録作をまとめ上げるような内容で大団円を演出してくれました。2025/05/25