出版社内容情報
筋肉少女帯の無二の世界観が小説に! 大槻ケンヂ、辻村深月らが描く、楽曲と小説が交差する物語。
内容説明
十九歳、高円寺を歩くふたり。サブカルオタクのバンドマンだった彼の口癖は―。青春とオカルトの幻想小説「香菜、頭をよくしてあげよう」(大槻ケンヂ著)をはじめ、無二の世界観を持つロックバンド、「筋肉少女帯」の楽曲を題材とする全6編の書き下ろし小説を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
153
筋肉少女帯や大槻 ケンジは、知っていますが、ほとんど曲を聴いたことがありません。今回、筋肉少女帯の曲に纏わるアンソロジー短編集で、辻村 深月が書いているので読みました。 オススメは、「ディオネア・フューチャー」&「福耳の子供」です。 https://www.kadokawa.co.jp/product/322411000636/2025/06/21
くさてる
29
筋少なんて歌詞そのものが文学なのだから、小説化はその世界の表面をなぞるだけで終わるのではと思ったのだけど、さすがの執筆陣で完成度高く、しかもちゃんと「筋少」の小説になっていたので良かったです。なかでも和嶋慎治の「福耳の子供」はその最たるもので、これはいいなあと思っていたら、最後のオーケン本人の作品でぜんぶ持っていかれた。泣いてしまった。オーケンいつからここまで小説うまくなってたんだ。この一作だけでもホームラン。良かったです。2025/07/30
ettyan えっちゃん
16
筋肉少女帯の曲を元にした短編集と書くと、まあ、ファンの書いたそれなりの作品集かと思われるだろうが、この作者陣を見てくれ、そりゃあ面白いにきまっている。早々たる面々の短編を面白く読んで、ワジーのも面白いな、ラストはオーケンかと思っていたら、長いことファンなら感涙間違いなしの、掉尾を占めるにふさわしい作品でした。40年か!2025/06/04
すももんが
14
自分にはこの世界観はもう受け入れられないかなと思いながら、でもやっぱり気になって読んでみて良かった。この感じはひどく懐かしすぎるけど、でも過去じゃなく現在進行形だったんだ。今までひた隠しにしていただけで、消えてはいなかった。あの時の感情をやっと肯定されたような安心感を覚えた。アダムスキーはまだ金星人にも遭っちゃいない。まだまだこれからさ!2025/10/18
蒐
14
執筆陣の豪華さに惹かれて読んだので、失礼ながら「筋肉少女帯」がミリしら状態。(筋肉自慢な美少女アイドルグループなのかと思ってた…!笑)小説のモチーフとなる曲の歌詞も掲載されているので、私のように何も知らない人が読んでも楽しめる。歌詞自体の世界観がSFチックなのでどの小説も面白かったが、やっぱりお気に入りは辻村さんの「中2病の神ドロシー」。今現在、「推し」が不在の私にすごく響く話だった。大槻ケンヂ氏による自らを登場人物にした「香菜、頭をよくしてあげよう」も、本人が語るからこその良さがありラストにグッときた。2025/07/23
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