出版社内容情報
穂刈は、クラスで起こるいじめに目を逸らすような、事なかれ主義の中学教師だった。
しかし小6の娘がいじめで飛び降り自殺をはかり、被害者の親になってしまう。
加害児童への復讐を誓う妻。穂刈を責める息子。家庭は崩壊寸前だった。
そんな中、犯人と疑われていた少女の名前が何者かにインターネットに書き込まれてしまう。
追い込まれた穂刈は、教育者としての矜持と、父親としての責任のあいだで揺れ動く……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
荒川叶
40
いじめ問題の難しさを改めて感じる。 いくら制度を作っても変らない、変えられない空気の現場。教育現場で方針が変わるたび、最終的な被害を受けるのはいつも児童。 いじめがなくなる事はない。大人、子ども関係なくあるから。 無くす事は出来ないけど、法律の専門家への相談、傷ついた心のケアが等具体的な対応の出来る場所を増やして欲しい。 当事者間だけの問題解決が難しい場合はしかるべき 対応で解決をとるのも1つの方法だと思う。2025/04/26
百太
15
うむ。いじめ問題だけどちょっと違う。2025/03/22
まこ
5
前半はとてもよかったが、後半が失速気味。 被害者が加害者になり、また加害者にもなる構図がリアルだった。 なかなか出来ないけど、『人を呪わば穴二つ』を心に持ち、清廉潔白に人に嫉妬をせず、生きていきたいと思いました。2025/03/02
ドットジェピー
2
とても考えさせられるストーリーでした2025/04/30
井上智章
1
家族 お父さん2025/04/11