出版社内容情報
シングルマザーで働き詰めの母に代わって車椅子の弟の面倒を見てきた岡崎成道は、看護師を目指して大学に進学する。40人のクラスに男子はたった5人。覚悟はしていたものの看護業界は女性中心で、講義も実習もトラブル続きだ。自分は必要とされていないのではないか。思い悩む成道は、ある患者の担当になり――。
【目次】
第1章 白衣の力士
第2章 一歩の勇気
第3章 約束の握手
第4章 秋のエスケープ
第5章 始まりの音
第6章 天国からの伝言
内容説明
シングルマザーで働き詰めの母に代わって車椅子の弟の面倒を見てきた岡崎成道は、看護師を目指して大学に進学する。40人のクラスに男子はたった5人。覚悟はしていたものの看護業界は女性中心で、講義も実習もトラブル続きだ。自分は必要とされていないのではないか。思い悩む成道は、ある患者の担当になり―。頼られ、応える。ぼくは命と寄り添う看護師になる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hiace9000
163
今なお看護の現場に身をおき、命と寄り添いつづける藤岡さん。今作は、看護師を目指す男子学生たちが幾多の壁にぶつかりながらも、患者をはじめとする多くの人との出会いを通し成長していく日々を克明かつリアルに綴る。主人公・成道は、交通事故で下半身に損傷を負った弟の晴道、仕事に追われ余裕がない母と3人で暮らす。彼にとって看護師になることはたった一つの生きる希望。女性ばかりの白ウサギの集団の中で黒ウサギとも呼ばれる男性看護師。その理不尽な眼差しや不遇な環境をも乗り越え、希望に向けひた走る姿に読中幾度も鼓舞され、涙する。2026/04/13
タックン
149
間違いなく藤岡さんらしいお話でした。交通事故で父を亡くし弟は脚に障害を持ち車椅子生活になり、シングルマザーの母を助けるために家事を手伝う男子看護学生の成長物語。ヤングケラーってあったので重い感じのイメージがあったけど、前向きで頑張り屋で好感が持てました。 題名の(青のナースシューズ)のエピソードと天国から届いたナースシューズのプレゼントとメッセージに涙腺崩壊しました。あとは友人のおばあちゃんが亡くなった時の妹の(おばあちゃん育ててくれてありがとう)にも涙腺崩壊。 松原さんとのその後が気になるから続編希望。2026/04/30
ナミのママ
97
4年間、特待生で頑張る。母子家庭でヤングケアラーの成道は特待生を条件に看護大学を受験し合格した。40人のクラスに男子は5人、黒ウサギは目立つ。入学早々に男性であることを認識させられる。そんな中で実習でかかわる人たちとの触れ合い、気づきと学び。いつもながら藤岡さんの視線は誠実で優しい。若い人の夢のある姿を丁寧に描き思わずエールを送りたくなる。資格を取得したものの、離職率が高いと言われる看護師。どうぞ彼らが頑張れる社会になりますように。2026/03/08
チーママ
90
藤岡さんの本にはいつも心打たれる。でも看護師をめざす男子学生の青春を描いた今作が一番かも。主人公は母子家庭で家事を手伝いながら車椅子の弟の世話をしている成道。彼は経済的事情から特待生として看護学部に入学する。男子学生の中には災害支援ナースなど男性看護師が活躍できそうな職場をめざす者もいるが、病棟の実習に行けば男だからと拒否する患者もいて。患者の半分は男性なのだから医療現場に男性看護師が増えるのは望ましいことに思うけれど現場はまだ途上なのかな。最近読んだ中で一番泣いた本。いつの日かまた成道に会いたい。2026/04/13
ゆみねこ
90
交通事故で父を喪い弟は重い障害で車椅子の生活に、働きづめの母を支えヤングケアラーとして弟の世話や家事を担ってきた岡崎成道は、亡き父と同じ看護師を目指すことに。看護大学では男性は40人のクラスでわずか5人、個性的なクラスメイトとともに看護師になるため努力を重ねてゆく。タイトルの意味はラストで、感動で涙が止まらなかった。2026/04/07




