感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akira Kumoi
5
当事者の方やその家族など介護者の「語り」を通じて認知症を見つめ直す、興味深い取り組みです。QRコードで音声、映像からも「語り」に触れることができる試みも良いですね。『妻の下の世話をしていると、妻は私の頭をなでてくれる。「ありがとう」という意味だろう』覚悟を決めて医療機関を受診したその人に早期の認知症を発見できたとしても、その後のこころのサポートを提供できなければ、それは早期発見、早期絶望になってしまう…という医療者の言葉にも感銘を受けました。後半の「医療とナラティブ」の稿も勉強になりました。2016/06/13
okatake
2
ディペックス・ジャパンによる「健康と病いの語り」データベースから。 認知症の当時者(10名)とその介護者(35名)の語りをテーマごとに分けて編集されています。200のエピソードに分けて各エピソード短く、とても読みやすくなっています。 そしてそれぞれの最期にQRコードがあり、その語りの動画を見ることができ、文字だけでは分からない語り手の表情や雰囲気もうかがうことができます。 それぞれの当時者や介護者がそれぞれの経験をします。このナラティブ情報を活かした良い書籍だと思います。 2016/11/23
みどりまま
1
未読 上野千鶴子さんおすすめ2025/04/23
あかいきば
1
認知症という病気を理学的な目線で語るのではなく、認知症の当事者や介護などに携わる家族との関係を「経験」を語る形で共有する試み。短いセンテンスのあるあるを読み「そうだよね」とか「そうなのか」、あるいは「そうなっていくのか」「なってしまうのか」まで。つらいのも哀しいのも自分だけではないのだと、ある意味で共感し、また覚悟を決める事の出来るエピソード集です。2019/11/13
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