出版社内容情報
都内で便利屋として働き出した元「スノーホワイト」こと江口裕真から、潜入班に連絡が入る。
東京都大田区の住宅街の地下室で、不審な「棺桶」が発見されたというのだ。
裕真の近況確認を兼ねて現場に向かった清花たちは、
棺桶の中から、血液をすべて抜かれホルマリン漬けにされた少女の遺体を発見する。
首筋に遺された奇妙な痕跡。それは20年前、土井が追っていた連続変死事件の特徴と酷似していた――。
謎の少女は一体誰なのか。彼女の叫びは、なぜ誰にも届かなかったのか。
煌びやかな巨大都市・東京。
時を経て再発した連続変死事件の真相を追う清花たちは、その「裏側」へと潜入する。
内容説明
都内住宅街の地下室で見つかった不審な棺桶。清花たちはその中から、血液を抜かれホルマリン漬けにされた少女の遺体を発見する。首筋に残された奇妙な痕跡―それは20年前、土井が追うも未解決に終わった複数の失血死事件の特徴と酷似していた。潜入班は僅かな情報のもと、「吸血鬼狩り」に乗り出すが…。少女の叫びはなぜかき消されたのか。真相を追う清花たちは、大都市・東京の“裏側”へと潜入する。大人気シリーズ第6弾!
著者等紹介
内藤了[ナイトウリョウ]
2月20日生まれ。長野市出身。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
75
シリーズ第6弾。毎回人間の裏の顔をエグイほどの事件で描く今作は吸血鬼。太田区の住宅が豪雨で床下浸水。その中の一軒の住宅の地下から見つかった棺桶の形をした箱。中に入っていたのはホルマリン漬けの少女。血液を抜かれた状態の遺体を見て20年前の連続不審死事件を思い出した潜入班の土井班長。繋がる事件の様相。何故血を抜いた?!潜入班が一丸となって調査をしていくうちにこれまで隠れていた真実が見えて来る。狂った人間は吸血鬼にも殺人鬼にもなる。おぞましきは病んだ人間の魂。暗い事件に潜入班の面々だけが救いとなるのが嬉しい。2025/06/22
papako
38
この作者のシリーズだけは出版されるとすぐに読んでもいいことにしてる。シリーズ始まりから思うと、犯罪が悲惨になってきてる。だけどこの班は未然に犯罪を防ぐこともできる!チームもしっかりかたまってきたし、どんどん楽しくなってきた。小さなきっかけからしっかり大きな犯罪を見つけて、証拠をかためて逮捕につなげた。自分達で逮捕しなくても助けられたこと、チームの何よりの成果だよー。うん、次も楽しみ。しかしこのシリーズはどう着地するんだろう。2025/06/24
えみちゃん
18
大好きな内藤了さんの最新刊は「地域潜入班」のシリーズです♬今回の事件は連続失血事件だって・・。都内住宅地の地下室で発見された棺桶のなかには血液を抜かれてホルマリン漬けにされた遺体が発見されます!首筋は奇妙な痕跡⁉過去に土井が追うものの未解決となった事件と共通する点が多く過去を悔やむ土井の姿に胸が痛みました。いつもの人里離れた山中、いまだ迷信が信じられている寒村での潜入と違って東横キッズ・パパ活などなどひとの欲望が満ち満ちてものすごく生々しい。寂しいからと集まった挙句転落していく危うさにやりきれなさを覚え2025/06/21
Yuri
9
作家さん読み。今作では余り遠出せずに都内での事件。犯人サイドの描写がなくて、痕跡を辿ったり周りを固めたり。そのお陰で生々しさには欠けるかも。グロさが苦手な人には安心なのかな。スノーホワイトこと江口くんが元気そうでなにより。2025/06/22
ドットジェピー
7
好きなシリーズです2025/06/22