出版社内容情報
「猿がいる」と言い出した同居人。
かすかに感じる、妙な気配。
曾祖母の遺産相続。
胸に湧き上がる不安。
岡山県山中の限界集落。
よく判らない違和感――。
ただの錯覚だ。そんなことは起こるはずがない。だが――。
怖さ、恐ろしさの本質を抉りだす、瞠目の長編小説。
【目次】
内容説明
いけませんよ。外に出ては―怖いですから。恐怖の本質に迫る、瞠目の長編小説。
著者等紹介
京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
1963年、北海道生まれ。小説家・意匠家。印刷博物館館長。日本推理作家協会監事。94年『姑獲鳥の夏』でデビュー。『魍魎の匣』で第49回日本推理作家協会賞長編部門、『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞、『遠野物語remix』「えほん遠野物語」シリーズなどで遠野文化賞、『遠巷説百物語』で第56回吉川英治文学賞、功績などに対し第8回桑沢賞、第62回埼玉文化賞、第29回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
42
最初と最後が繋がる感じにゾッとしました。ずっと居心地が悪く、得体の知れない恐怖がじわじわと続いていて、苦しかったです。決定的なことが何も起こらず、淡々と紡がれる物語自体が恐怖でした。この物語は「恐怖」が主体なのでしょうね。不安を掻き立てる空気が終始まとわりついているような感覚でした。最後の1文に鳥肌が立ちます。2026/01/05
ポチ
41
読み進めるうちにぞぞぞが纏わりつくが、それが怖いからなのか怖いと思って読んでいるからなのか、分からなくなった。理由が分からずただただ怖い事もあるのかも知れないが、それも含め最後の猿の不条理も京極堂に「憑き物落とし」をしてもらいたい。(京極堂は登場しないのだが…) 2026/01/05
teddy11015544
13
途中でやめることができなかった。本の構造もそうなっているのだが。あっという間に読了。読後感は京極堂シリーズに近く、作者はいろいろ解説をやめないのだが、最後にまた放り出される。2025/12/30
APIRU
12
この読後感たるや他の追随を許さない、京極小説でしか成し得ない、稀代の「怖い」小説であると思います。岡山の奥のそのまた更に奥、曾祖母の遺産を相続するため、縁続きの女性が限界集落へ赴く。辺境の地を支配する怖さ。理屈や意志の力では御す事のできない怖さ。『幽談』収録「こわいもの」に通底する恐怖論もあれば、オチや全体的な佇まいには「」談シリーズの長編版とも言うような趣を感じました。また、最後3ページにおける転調には凄いところに放り出された感もあるし、冒頭一文の「猿がいる」がこう効いてくるとは予想だにしませんでした。2025/12/29
たかあき
8
猿とは結局なんだったのか、「恐怖」いや「怖い」というのかなんなのか、結局最後まで理解できないままに筆者のあれこれを聞かされ続け、開けた扉の向こうは「なんで?」と主人公と同じ程度にポカーンと終わってしまった。 他の人の感想を読むと「怖さ」はちゃんと伝わっているようだが自分はなんともポカーンな感想。 やはり最近はホラーに対しの共感力が欠落に近いくらい失われている。2025/12/28
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