出版社内容情報
総理官邸の破壊後、治安の乱れに拍車がかかり、日本の混乱状態は広がるばかりだった。無政府状態と化した国家は東西分裂の危機に瀕する。外国人犯罪も多発する中、優莉四姉妹は父の行方を追い、各地を彷徨い続ける。瑠那と凜香は関西方面へ発ち、万博跡地に建てられた謎の施設に足を踏み入れる。結衣は衝撃の運命と向き合う――。現代社会の問題を鏡のごとく映す驚異のシリーズ、戦う女子高生の物語。ついにセミファイナル。
【目次】
高校事変23
解説 タカザワケンジ
1 ~ 1件/全1件
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
478
実はもう1年ぶりくらいの新刊。第2章のセミファイナルらしい。読み終えての印象としては、あと1冊でまとめるのは難しいので、すぐに第3章が開始されそう。セミファイナルにしては大人しいというか、いつも通りのテンプレ進行。瑠那と日登美の対決がついに実現するも、前作時点で日登美の弱体化が激しかったのでイマイチ盛り上がらず、匡太すら存在感弱まってきだした。他作品とのクロスオーバーが盛りだくさんなので、ファンは楽しめるとは思うが、普段はつけない解説のせいでラストが読めてしまい興を削ぐ。とはいえ、じゅうぶん及第点以上。2025/09/23
99trough99
25
恩河日登美との決着もさることながら、クソ親父を越える巨悪をにおわせて終わっちゃうんだから、また次も、発売日と同時に手に取っちゃいますね。やられっ放し。2025/09/27
TAKA
18
思いもよらぬ方向へ舵が切られたような今作。ちょっとがっかりしながら読み進めたけど、ラストの一言に度肝を抜かれた。優莉匡太がただの老害になってしまうのか?2025/09/30
takashi
16
完結まであと一作の高校事変新刊。100Pを過去話と日本の現状説明に費やした割に、その後の展開は駆け足感は否めない。律紀の施設潜入やカジノ学園、瑠那のイエメン時代の因縁など、もっと膨らませられるネタを使い捨てたようで惜しいが、引っ張らないテンポがいいのかな。そのあたりは難しい。●実母、イエメン時代の敵、恩河日登美との決着。瑠那にとって様々な決別の一巻。思えば日登美も悲しいモンスターだった。国が崩壊すれば悪党とて立ち行かなくなるのは当然で、天才的頭脳でも匡太の本質と先がないことを見抜けなかった。(続く)2025/10/14
NAOAMI
16
高校事変と併行する作品とのリンクが明らかになり興奮が止まらない。ジョアキム・カランブーの正体、そしてEE!クぅ~。セミファイナルはファイナルへの伏線?それだけに終わらせない仕掛け・見所も満載。瑠那と恩河、因縁の対決ついに決着。優莉匡太が弱体化しているようだが、このままとは思えないし。ホントに次がファイナルかと思いきや、ちゃんと『令和中野学校』『JK』シリーズを挟んでくる。全てがひっくるめて『高校事変』とみなした方が正解だな。しかし岬美由紀のワールドワイドな活躍は凄まじいな。移動は各国の軍用機(拝借)だし。2025/09/28