出版社内容情報
結婚して10年の夫に不倫され離婚。仕事もお金も趣味を楽しむ気力もなしと人生どん底の華帆は、ある日飛び込んだバーで、見たことも無い美味しそうな料理と、不思議な雰囲気の男性・京太郎と出会う。
彼は歴史上の貴族女性たちが愛した料理を調査するライターだという。フランス王妃が愛した鶏のトサカを使った煮込み料理「チブレオ」を食べ、その美味しさとあたたかさに心を動かされた華帆は、京太郎の「貴婦人レシピ」の調査を手伝い始めるが……。マリー・アントワネット、ヴィクトリア女王、クレオパトラ、楊貴妃。歴史上の高名な女性たちは一体どんな料理を食べていたのか。個性豊かな仲間と絶品料理が紡ぐ、心温まる新たなグルメ小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユウハル
6
料理によって人が立ち直って元気になっていくお話。私も元気をもらえました。 誰もが知ってる貴婦人たちが食したレシピ。読んでいるだけでお腹が空いてくる。私も食べたい!!想像が膨らみます。 華帆ちゃんが自分を取り戻していく様成長していく様子は読んでいても気持ちよかった。本当にいい出会いでよかった。安心して読める作品に癒されました。2025/05/23
miku
2
マリー・アントワネット、カトリーヌ・ド・メディシス、楊貴妃などの貴婦人たちが好んだ料理を歴史的背景やレシピ付きで教えてくれて面白い。バツイチ無職の華帆が漫画好きで、「ベルばら」から「進撃の巨人」まで新旧の漫画が登場するのもニヤリ。さらに、華帆が出会うライターの京太郎と独身貴族の真理が、まさかの○○○だった(ありがちな幽霊や妖怪ではない)というラストでビックリ!仕掛満載で大満足。2025/05/24
ゆり
1
貴婦人たちのレシピを再現するというのは面白く、それにともなう歴史を学べるのもいい。ただ全体的にYAのような軽さ。結婚時代の幸せな描写がないので、なんで10年も結婚生活をしていたのかよくわからず、離婚というテーマは必要だったのかな?と思った。主人公もあまり好きになれず、出てくるキャラにあまり魅力を感じなかった。2025/05/24
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