出版社内容情報
神北の地にはかつて神が訪れ、「神石」を十三の部族に与えたという。
人々の心をひとつに統一する力を持つ神石。
最後にただひとつ残った神石を手にした者が、「神北の王」となるのだ――。
仕えた主を朝廷軍との戦いで失い、故郷をも追われた孤独な神北の少女・ナツイは、
隠密集団「鷺」に拾われ、神北を侵略せんとする朝廷の持節鎮守将軍・維明を討つ作戦に参加する。
鬼のような姿で暴虐の限りを尽くす維明率いる軍勢に、圧倒的な戦力差で苦戦するナツイたち。
ナツイは維明を前に死を決意するが、部族の証である翡翠の首飾り・大珠が光り輝いたその瞬間、すべてが無に帰された。
石の不思議な力で生き残ったナツイ。
ナツイに助け出された鎮守兵・犀利は捕虜となるも「鷺」の仲間として認められ、孤独だったナツイと恋に落ちていく。
やがてナツイと犀利は、朝廷軍に対して起死回生となる作戦に参加させられることになる。
胸が張り裂けるような過酷な運命が待ち受けているとは知らずに……。
壮大な神北の地を舞台に繰り広げられる、残酷かつ愛おしい物語。
「神招きの庭」シリーズの著者が贈る、和風ファンタジーシリーズ、第1巻&第2巻同時発売!
内容説明
主と故郷を失った神北の少女・ナツイは隠密集団“鷺”に拾われ、侵略を目論む将軍・維明を討つ戦いに参加する。強大かつ冷酷な維明と対峙したその瞬間、ナツイの翡翠の首飾りが碧い光を放ち、気づけばすべては山崩れに呑まれていた。敵兵の青年・犀利に救われたナツイは、彼を“鷺”に連れ帰る。やがて恋仲となったふたりは、「神北の裏切り者」を討つ作戦を命じられるが…。災厄を呼ぶ翡翠の秘密とは?古代和風幻想譚、開幕。
著者等紹介
奥乃桜子[オクノサクラコ]
群馬県出身、富山県在住。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、「あやしバイオリン工房へようこそ」で2017年ノベル大賞佳作受賞、同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- はつ恋 ポプラ文庫