角川文庫<br> 八月の母

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角川文庫
八月の母

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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041156438
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

『イノセント・デイズ』を今一度書く。そして「超える」がテーマでした。僕自身はその確信を得ています――早見和真

長い間歪み続けた愛や母性の歴史、地層のように積み重なる闇に確かな兆しを探し続けた。神なるものへの幻想と呪縛を解き放つ祈りとその熱に、心が確かに蠢いた。――池松壮亮(俳優)

私も命を繋いでいく役目を担うのだろうか。微かな光と絶望に怯えながら、夢中で読み進めた。どうしようもない日々に、早見さんはいつだって、隣で一緒に座り込んでくれるんだ。――長濱ねる(タレント)

自分の奥底に隠しておきたい暗い何かをわかってくれている、という書き手がこの世に一人でもいること。そのことに救われ、気持ちが軽くなる読者は少なくはない。――窪美澄(小説家)

容赦などまるでない。「母」にこだわる作家が、母という絶対性に対峙した。確かなものなど何ひとつない世の中で、早見和真は正しい光を見つけようとしている。その試みには、当然異様な熱が帯びる。――石井裕也(映画監督)

ラストに現れるヒロインの強い覚悟と意思の力に、私たちは元気づけられる。辛く暗く苦しい話だが、そういう発見があるかぎり、小説はまだまだ捨てたものではない。――北上次郎(書評家)(「カドブン」書評より抜粋)

八月は、血の匂いがする――。愛媛県伊予市に生まれた越智エリカは、この街から出ていきたいと強く願っていた。男は信用できない。友人や教師でさえも、エリカを前に我を失った。スナックを営む母に囚われ、蟻地獄の中でもがくエリカは、予期せず娘を授かるが……。あの夏、あの団地の一室で何が起きたのか。嫉妬と執着、まやかしの「母性」が生み出した忌まわしい事件。その果てに煌めく一筋の光を描いた「母娘」の物語。

内容説明

八月は、血の匂いがする―。愛媛県伊予市に生まれた越智エリカは、この街から出ていきたいと強く願っていた。男は信用できない。友人や教師でさえも、エリカを前に我を失った。スナックを営む母に囚われ、蟻地獄の中でもがくエリカは、予期せず娘を授かるが…。あの夏、あの団地の一室で何が起きたのか。嫉妬と執着、まやかしの「母性」が生み出した忌まわしい事件。その果てに煌めく一筋の光を描いた「母娘」の物語。

著者等紹介

早見和真[ハヤミカズマサ]
1977年神奈川県生まれ。2008年『ひゃくはち』で作家デビュー。同作は映画化、コミック化されベストセラーとなる。15年『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を、20年『ザ・ロイヤルファミリー』で第33回山本周五郎賞と2019年度JRA賞馬事文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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くりん

26
★★★☆☆(3.7)こんなにも重い読書は初めてかもしれない。8月15日に生まれたエリカは母親に放置されて育った為、誰もが気軽に集える賑やかな家を作りたかった。でもそこにルールはなく基本は無法地帯。そんな中とても悲しい事件が起こる。読み終えて実話が元になっていることを知った。本書を書きあげるのに相当な心血を注いだとの事。それにしても早見さんはこの本を通じて読者に何を訴えかけたかったのだろう。こんなにもやるせない報われない事件があったということを伝えたかったのか。不幸の連鎖を止めたことを書きたかったのか。2025/08/19

三代目けんこと

23
平成26年8月、実際に愛媛県伊予市の市営団地の一室で起きた「少女暴行◯人事件」をベースに書かれた(備忘録的な)フィクション小説。最後に希望も見れたが、目を背けず読み抜く「覚悟」が必要な一冊。 購入当初、サイン本ゲット‼️と喜んでいた自分を殴りたい😅と読了後に思った、、、。2025/07/17

ありす

18
目を背けたくなる物語。しかし、眉をひそめながらもページをめくる手は止まらない。母娘4代にわたる女の物語。何故か逃れられない母の言葉の呪縛。なんかおかしいと思って中盤、『あぁそっちか、物語の流れが上手いな』と思った。そして地獄が始まった。本当にどうにかならなかったのかという思いでいっぱい。10代という良くも悪くも狭い世界。ユートピアを夢見た少女が作り出したものは何だったのか。どうやら実話をもとにしたフィクションと知り、物語をしっかり受け止めなくてはと思った。2025/08/20

かもめ通信

16
#角川文庫夏フェア2025 本。著者の作品を読むのはこれが初めてではあるが、この作品が実際にあった事件に着想を得ていることや数世代にわたる「母」を取り上げていることもおぼろげながら知ってはいた。すごく読みやすい文章で、ぐいぐい引っ張る筆力もあるのだが、その中身は、無責任極まりない大人達によるネグレクトにはじまって、精神的にも肉体的にも振るわれ続ける激しい暴力、繰り返される負の連鎖と、息苦しいほどの閉塞感で…。小説としては巧いともすごいとも思うのだが、精神的にはとてもしんどい本だった。2025/07/21

百太

15
胸糞な話なのに救われました。辛いわぁ。2025/08/10

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