出版社内容情報
虐待の末に殺された妹を、不思議な力を持つ一族に救われた航。蘇った妹は失踪し、20年以上会えないままだった。しかしある日出会った「ガオ」という青年から、生き別れた妹が成長したと思われる女性を紹介され……。未知のウイルス、カルト宗教、いじめなど、現代の社会問題を思わせる時代背景の中で繰り広げられる家族の物語。ラスト5ぺージ、あなたはきっと涙する。第70回日本推理作家協会賞〈長編および連作短編集部門〉受賞作『愚者の毒』の著者による初めての本格ホラー長編&ミステリ。
内容説明
母親が生活苦から新興宗教に入信し、教団施設で生まれた妹。その教団に命を奪われた妹をなんとしても救いたいと、兄の航は死者を蘇らせる不思議な一族の子供・蒼人を頼ることに。だが蘇った妹はその家族と失踪してしまう。その後中国由来の未知のウィルスが蔓延する中、航は中国系アメリカ人のガオを通じて、妹としか思えない女性と知り合う。家族の絆、悠久の命、友情を問う本格ホラーファンタジー&ミステリ。
著者等紹介
宇佐美まこと[ウサミマコト]
愛媛県生まれ。2006年「るんびにの子供」で第1回『幽』怪談文学賞“短編部門”大賞を受賞。17年、ミステリ小説『愚者の毒』で第70回日本推理作家協会賞“長編及び連作短編集部門”を受賞する。『展望塔のラプンツェル』が「「本の雑誌」が選ぶ2019年度ベスト10」第1位、第33回山本周五郎賞候補。『ボニン浄土』で第23回大藪春彦賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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