角川文庫<br> 虚魚

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角川文庫
虚魚

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041154519
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

怪談師を生業としている三咲は、体験した人が本当に死ぬ怪談を探している。相棒は「呪いか祟りで死にたい」というカナちゃんだ。新たな怪談が見つかると、死ねるかどうか確かめてくれる。そうして”本物”を見つけたら、あの男に復讐ができる。
ある日、カナちゃんが「釣ると死ぬ魚」の噂を聞きつける。静岡県のある川の河口付近で見たこともない魚を釣った人が、数日のうちに死んでしまったというのだ。類似する怪談を知らなかった三咲は、噂の発生源を辿って取材を始める。すると、その川沿いには不思議なほどに共通点を持った怪談が伝わっていることが分かってきた。これは偶然か、それとも狗竜川には怪異の原因が隠されているのだろうか。もしや、この怪談を追えば、ついに”本物”に辿り着けるのではないか?
“本物”の怪談の気配を感じ、三咲は調査にのめりこんでいく。しかし、うまくいくということは、カナちゃんが死んでしまうということだ。自分はそれを望んでいるのだろうか――?

第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞、圧巻の〈大賞〉受賞作!

解説:小野不由美  カバーイラスト:遠田志帆

内容説明

怪談師の三咲は、「呪いか祟りで死にたい」カナちゃんをパートナーに、体験した人が本当に死ぬ怪談を探している。両親を事故死させた男に復讐するために。ある日、「釣ると死ぬ魚」の取材を始めた三咲たちは、魚が釣れた川沿いに、共通点をもった怪談が伝わっていることに気づく。形を変えて伝播するこの奇妙な怪異には、本当に人を殺す力があるのか?第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞圧巻の“大賞”受賞作!

著者等紹介

新名智[ニイナサトシ]
1992年生まれ。長野県上伊那郡辰野町出身。2021年「虚魚」で第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞“大賞”を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

annzuhime

38
人が本当に死ぬ怪談を探す女性と、呪いで死にたい女性。どこか危うくて脆い2人が死を招く怪談を探し求める。川に沿って移動する怪談。ホラー要素に加えてちゃんとミステリになってる。でもやっぱりホラー。こういうの好きです。登場人物に感情移入する感じではないけど、心のどこかを掴まれるような感じの本。そう思わせる本ってすごくいいよね。圧巻でした。横溝正史ミステリ&ホラー大賞。2025/01/02

空のかなた

22
第41回横溝正史ミステリー&ホラー大賞受賞作。”本当に人が死ぬ怪談があるなら、それを使ってあいつを殺したい”という帯のキャッチに惹かれた。小野不由美氏のあとがきを読むと、尚一層この作品が大賞を取った理由が見える。主人公は怪談師の三咲と、祟りで死にたいカナの二人。どちらも自分だけが生き残ったことに罪悪感を抱いている。「釣ると死ぬ魚」という怪談の真相が主テーマ。始めは作り話の災いや禍であっても、広まるうちに形が形成され、何か良くないものを纏っていく怖さにゾッとした。怪異、という表現がぴったり。2025/04/10

一華

21
両親の復讐のため、ひとを殺せる怪談を探す怪談師の三咲と呪いか祟りで死にたいカナちゃんが、「釣ると死ぬ魚」の怪異の真相を探る。ホラーというよりも怪談。読後、いろんな怪異話のなかには真実?そして、もっともっと怖しいことが隠されているのかも〜と、思い少しゾクッ2025/02/18

イシカミハサミ

20
主人公は怪談の語り部。 収集した怪談に共通点を発見し、 移動しているのではないかと疑う。 その源流を探し求めて……。 ホラーであってミステリー。 ミステリーの手法は使われているけれど、 あくまでホラーの文脈の範囲内での表現でされていて、 その著者のバランス感覚が絶妙。 これから追いかけていきたい作家さん。2025/01/16

ひろ

13
釣ったら死ぬ魚、虚魚。その真偽を探っていく過程で、想像を超えた怪異に飲み込まれていく。物語のきっかけである、怪談師である主人公の三咲と同居人のカナが、怪談や呪いに執着している理由にまず引きつけられた。作中で取り上げられる怪談も魅力的。本筋とは別の、恐怖を増すための装置かと思いきや、後半になって効いてくる。ミステリ要素を盛り込みながら、怪談や都市伝説としての下敷きがしっかりしている。非常に繊細なバランスの上に成り立つ、他にあまり類がない不思議な読み心地の作品で面白かった。2025/02/01

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