出版社内容情報
高槻ゼミの一大イベント、それはゼミ合宿。
9月の初め、尚哉は仲間たちと西湖に赴く。
先輩方の中間発表、BBQに花火と様々なイベントをこなし、高槻の発案で、尚哉たちは青木ヶ原樹海へ行くことに。
そこには意外なあの人がいて……!?
ほか、派手めな女子大生からの「ドッペルゲンガーが現れる」という相談や、
高槻の因縁の場所を訪れる決意をした尚哉など盛りだくさん。
隣り合わせの青春と異界を描く民俗学ミステリ第11弾!
内容説明
高槻ゼミの一大イベント、それはゼミ合宿。9月の初め、尚哉は仲間たちと西湖に赴く。先輩方の中間発表、BBQに花火と様々なイベントをこなし、高槻の発案で、尚哉たちは青木ヶ原樹海へ行くことに。そこには意外なあの人がいて…!?ほか、派手めな女子大生からの「ドッペルゲンガーが現れる」という相談や、高槻の因縁の場所を訪れる決意をした尚哉など盛りだくさん。隣り合わせの青春と異界を描く民俗学ミステリ第11弾!
著者等紹介
澤村御影[サワムラミカゲ]
神奈川県横浜市出身。女性。2016年に第2回角川文庫キャラクター小説大賞“大賞”を受賞した『憧れの作家は人間じゃありませんでした』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
124
シリーズ11の一冊。今回は3篇。ざわざわ不安感が増してばかり。やっぱり前巻のあの事件がアキラ先生の心に重く鉛を落としたんだな。それを敏感に察知している尚哉の姿がたまらない。彼も自分が存在している場所に不安でいっぱいなのに…。結局この二人は常にお互いの胸の内をキャッチしあっている、もはや手を繋ぎあっていなければいけない関係。それがいつも以上に伝わってくる。大きな決断だらけの第三章にざわざわは半端ない。尚哉の覚悟、交わした約束、結び文にうるっときた。そしてまさかのこの終わり方は初じゃない?ますます不安だらけ。2024/12/18
ミキ
112
2024-125:めっちゃ気になるところで終わったー。早く続きが読みたい! ホンモノと当たる確率は上がり、深町くんは異界の判別ができるようになっている。面白くなってきてる。2024/11/26
ぽんすけ
97
読んでて思うんだけど高槻先生の所のゼミはイロモノっぽい題材が多いのにきっちり学術研究していてさすがだなと。私が学生の時のゼミは教授が一番酒飲みだったので、研究発表の思い出よりいつも飲んだくれてた思い出の方が今でも鮮明なんだがwあとついに満を持して御崎先生登場です。なんかいつの間にか人外+ほぼ人外のチームと化してきたな。こうなってくると俄然高槻先生に巣くう物の正体が気になる。物語もクライマックスに向かって徐々に走り出した気がするしね。ただキーマンだと考えられてた先生のお爺ちゃんが亡くなったのは想定外だったな2025/10/01
こも 旧柏バカ一代
91
影踏みとドッケンベルガーの物語。富士の樹海に潜むとある存在の物語。そして、高槻が何故あちら側に行ったのか。その真相を知る者は誰なのか?そういう話をして、真相を知るだろう者に会おうとしたら、蜘蛛の糸を断ち切られる。話が振り出しに戻ったのか?それとも、他にも誰か知ってる者が居るのだろうか?あと、高哉は何でもう1人と迂闊な約束をしたんだろうな、、2024/11/27
yukaring
79
今年の締めくくりにアキラ先生を。本物もそうでないものも取り混ぜアキラ先生と深町くんは今日も大忙し。でも一番大変なのはふたりから目が離せない保護者気質の佐々倉さん。刻一刻と核心に近づいてきた感のある今作では女性のドッペルゲンガーが現れる『影の病』入洞を禁止されている洞窟付近で失踪する人々、禁足地についての考察が楽しい「入ってはいけない場所」沙絵さんと“人間ではない先生”の登場もうれしい。そしていよいよ鞍馬山に向かう「夜との約束」高槻家の代償、もうひとりの思惑。次巻への引きが強すぎてもう今から待ち遠しい。2024/12/31