- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 角川スニーカー文庫
出版社内容情報
人類の存続をかけた《聖戦》。世界で唯ひとり、《魔王》レーヴェの隣に立つ憂人のもとに、新たな《天使》が迫る。人類最強・林鈴麗との熾烈な戦い――それぞれの想いが交錯し《聖戦》は加速する。
内容説明
人類の存続を巡る“聖戦”が幕を開けた。世界でただひとり、“魔王”・レーヴェの隣に並ぶ憂人が、“天使”たちと対峙し―全世界を敵に回してその掌に掴んだのは“この少女に愛を知ってほしい”という切なる願い。そのささやかな想いを胸に逃亡を続ける憂人たちに、次なる“天使”が迫る。「“愛憎”を司る天使、林鈴麗ちゃんでーす。よろしくね」第二使徒にして、人類最強と呼ばれる彼女との邂逅、“愛しみ”“憎しみ”多くの想いが交錯し“聖戦”は加速する。第28回スニーカー大賞“大賞”作、第2幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
36
めっちゃ面白かった! あどけない少女だけども、神が与えた能力によって人々が恐れる魔王のレーヴェの秘密を唯一知る憂人。そんな2人を人類側の視点でも描きながら天使との激戦は相変わらずの熱さで。その中でレーヴェと天使たちの過去が明かされていき、終盤の憂人と天使たちの舌戦はどちらも間違っていないから何とも言えないんですよね。そしてラストの展開はまさしく予想外で、これは続きがとても気になります。 2024/12/08
よっち
28
全世界を敵に回して天使たちと対峙し、世界でただひとり魔王レーヴェの隣に並ぶ憂人。逃亡を続ける彼らのもとに次なる天使・林鈴麗が迫る第2弾。人類の存続を巡る聖戦の中で、レーヴェに愛を知ってほしいと切なる願いを抱くようになっていく憂人。一方、邂逅した第2使徒で類最強と呼ばれる鈴麗にも暗殺者として生き抜いてきた過酷な過去があり、使徒たちにも複雑な戦いの背景が共有されていったり、この戦いに対する様々な思いを抱えていることが明らかになっていきましたけど、ようやく味方と思しき人も出てきた今後の展開が気になるところです。2024/12/02
真白優樹
11
魂魄剝離の一度の死者が一億人を超える中、一般人による組織にまで狙われ、最強の天使、鈴麗と激突する今巻。―――正しさの理は相手に在り、それでも己の意思を。 人類すべてが敵、という状況が本格的に始まり正しき怒りによる罵詈雑言にまで晒される中、レーヴェを守る為に力を尽くす巻であり、より危機的な状況にも追い込まれていく、鮮烈さがより増していく巻である。果たしてこの先、味方と名乗った彼女との関係はどうなるのか。状況の好転すら見えぬ中、天使たちの想いもめぐる中でどう進むのか。 次巻も勿論楽しみである。2024/12/05
kou0006
4
使徒戦のみの1巻とは異なり、タイトル通り一般人から殺意を向けられ、面白くなってきたところ。望まぬ魔王とされたレーヴェへの罵詈雑言に対し、自身の過去の境遇を重ね、どんな状況でも少女の味方になる強い意志を主人公から感じたところがよかった。愛を知らず、愛を求める少女が少しづつ変化し、主人公のことを知りたがり、心配する姿など、2人で生き延びようという姿勢が微笑ましかったです。 難易度激高の世界の中で、味方らしい人今度どう絡むかも期待2024/12/04
色素薄い系
3
面白かったです。敵側の叶えたい願いとその背景もしっかり描いてくれるのでどちらが完全に悪である、という構図にならないのも良い。その叶えたい願いに関しても自身を偽っていて本当に叶えたい事とは違っていたと気付くのも良い。天使陣営も割れていて友人がいる事を知った憂人や憂人に味方してくれそうな人なんかも現れたりとより面白くなってきました。ただ憂人の髪の色や視力低下なんかがこれからどう影響してくるのか心配ではある。2025/01/14